ベッドに入ってもうまく寝付けない、睡眠中ちょこちょこ目が覚めてしまう、朝スッキリ起きられないーーそんな「睡眠悩み」を抱え、さまざまな睡眠アイテムを試している人も多いのでは? 日経xwomanアンバサダーの2人は、なんと、チョコレートを用いた睡眠ルーティンにハマっているそう! 2人が実践する「ナイトチョコレート」とは、いったいどんな習慣なのでしょうか。

仕事や勉強の効率低下で、睡眠の質の大切さを実感

 睡眠の質は、日々フル稼働で生活している人に多い悩みのひとつ。芸能人やミスコン出場者などのヘアメイク、ファッション、歩き方など、見た目に関わる全てを監修するMANAMIさんは、「夜にアイデアを思いつくことが多く、仕事モードになると目がぎんぎんになりがち(笑)。以前は眠る時間を削れば、より多くの時間を使えるという気持ちがあり、起きている時間にフォーカスした生活をしていました」と振り返ります。

MANAMIさん●トータルビジュアルプロデューサー/日経xwomanアンバサダー
MANAMIさん●トータルビジュアルプロデューサー/日経xwomanアンバサダー
単身海外でのモデル活動を経験し、帰国後は芸能人を始め専門家や経営者、企業、ミスコンテスト出場者などのヘアメイク・ファッション・歩き方など「見た目全てに関わるプロデュース」を手がける。著書「メイクの超基本テクニック」(マイナビ)他5冊。雑誌、新聞掲載、テレビ出演中。2017年中央大学法学部通信教育課程に進学、40歳にして中央大学法学部(通学制)の転籍試験に合格。2019年年春より中央大学法学部法律学科に在籍し、2021年卒業(写真/MANAMIさん提供)

 そんなMANAMIさんは、「同業仲間や後輩を、不当契約や各種ハラスメントから守る法律知識を身につけたい。自他の権利についての学びを深めたい」と、働きながら大学の法学部に通い、2021年春には42歳で卒業を果たしています。

「受験当時や入学当初は睡眠時間が3~4時間でしたが、張り切っていたこともあり、わりと元気でした」(MANAMIさん)

 しかし、コロナ禍で生活と気持ちに変化が訪れます。「仕事で現場に出ることが減り、授業はオンラインになって、外出や対話の機会がめっきり少なくなりました。じわじわと精神的なダメージを受け、眠りたいのに寝付けない、寝ても1~2時間に一度は目が覚める……という状態になってしまったのです」

 コロナ禍前に比べると睡眠時間は十分に確保できるようになったにも関わらず、しっかり眠れていないために、「勉強していても内容が頭に入らないなど、効率が悪くなっていることに気が付きました。昼間に眠くなったり肌の調子がイマイチになったり、コンディションにダイレクトに影響してきたことで、睡眠は質が大事なのだと実感。“眠りにきちんと向き合おう”と生まれて初めて思ったのです」。

 企業で秘書として働きながら、モデルやライター、通販番組のプレゼンターなど幅広く活動する廣松叶子さんも、コロナ禍を機に睡眠のあり方を考え直したそう。

廣松叶子さん●会社員・モデル・ライター/日経xwomanアンバサダー
廣松叶子さん●会社員・モデル・ライター/日経xwomanアンバサダー
1991年、東京生まれ。一般企業での秘書の仕事、モデルの他、美容ライター、美容インフルエンサーとして活動。25歳での結婚を機に、会社員の傍らモデルの仕事を始める。その後、早稲田大学人間科学部に入学し、健康福祉科学を専攻。主にアンチエイジングに関する研究を行い、2022年春、卒業。最近は地上波のテレビ通販番組で美容家電を紹介するなど活動の幅を広げている(写真/廣松さん提供)

「以前は、ギリギリまで仕事をして、突然パソコンの電源が切れるようにパタッと眠りに落ちるような日がある一方、テレビを見てだらだら過ごすうちに2~3時間も経ち夜更かしになってしまうことも。翌日まで眠気を引きずり、ケアレスミスが増えたり、集中力が低下したり……仕事にならないということすらありました。しかしコロナ禍で通勤時間が減り、自宅で過ごす時間が増えたのを機に、時間の使い方を見直し、睡眠をきちんととることにしたのです」(廣松さん)

 ポイントは日々することの優先順位の付け方にあると言います。

(1)今日中に必ずやるべきこと、(2)今日中にできればやりたいこと、(3)明日やればいいこと、の3つの大きく分けて、(1)以外の事柄は無理せず、その時間を睡眠に回すことにしています」

 では睡眠の質を上げるために、MANAMIさんと廣松さんはどんなことを心がけているのでしょうか。