うるおい対策のためのスキンケア、マスク時代のポイントは?

 肌トラブルが起こりやすいこの時期、どのような対策が正解なのでしょうか。髙瀬さんは「外側からのスキンケア、内側からの食生活。この2つで肌を守ることが大切です」と言います。

 まず、うるおいを逃さないためのスキンケアは以下の3つを実践しましょう。

1.ごしごしと強く洗いすぎない
「クレンジング剤やせっけんなどでごしごしと洗うと、本来取り除いてはいけない、皮脂膜を構成する皮脂まで奪ってしまうリスクがあります」(髙瀬さん)。顔は、必ず指で優しくなでるように洗いましょう。

2.脂分でバリアー機能を補う
 洗顔の後はすぐに脂分を皮膚に与えて。「化粧水の後の乳液やクリームは、肌の内側に水分をとどめる皮脂膜の働きを補ってくれます。また、NMFを補うためにはアミノ酸、細胞間脂質を補うためにはセラミドが有効。こういった保湿作用の高い成分を含む基礎化粧品で肌を保湿し、皮脂膜を維持します」(髙瀬さん)。

3.マスク生活ではトラブル発生箇所別のピンポイントケアを
 マスク生活では、マスクに覆われた部分、露出した部分によって起こりやすい肌トラブルが変わります。下の通り、部位別にピンポイントでケアを意識しましょう。

乾燥しやすい目元
皮膚が薄い目元は、乾燥しやすく、水分保持能力が失われがちに。脂分の多い乳液やクリームで保湿を。

あご下のざらつき
マスク内は常に湿度が高くなるため、皮脂腺が開き、皮脂分泌が増え、赤みやざらつきが生じることも。あごなど、ざらつきが気になる部分だけ、クレイ洗顔料や酵素洗顔料で余分な脂分や角質をオフ。洗顔後、この部分はローションと乳液でさっぱりとした保湿を。

マスクが当たる目の下ライン
「最近はマスクが当たる目の下ラインに、マスクとの摩擦による赤みやかさつきが出ている人が多い」と髙瀬さん。マスクをつける前に、あらかじめバームやワセリンで人工的に皮脂膜を補うことで、摩擦から肌を守りましょう。

「食べる」ケアで、肌の酸化と糖化を抑える

 食べることによる内側からのケアも欠かせません。

 「私たちの肌は、食事でとった栄養成分をもとに、日々作り替えられています。肌の老化を促進する酸化と老化は、食べるものや食べ方によって、スピードを抑えていくことが可能です」と髙瀬さんはアドバイスします。おすすめの食材や食べ方を教えてもらいました。

●酸化を抑える食べ物
抗酸化作用を発揮する栄養素がポリフェノール類やカロテノイド、ビタミンC。これらを多く含む緑黄色野菜やリンゴ、プルーンなどをとりましょう。「アーモンドに多く含まれるビタミンEも抗酸化力が高く、さらに血液循環を高めて肌の正常なターンオーバーを整えます。ビタミンCとビタミンEは同時に摂取すると、抗酸化力を互いに補い合う働きがあります」(髙瀬さん)。また、肌の代謝を助ける亜鉛などのミネラルは、海藻や魚介類に豊富ですので、意識してとりましょう。

●糖化を抑える食べ方
糖化は、血糖値が急激に高くなることによって起こるため、糖質を多く含むものを食べすぎることは避けたいもの。「空腹時に一度に多くの糖質をとると、血糖値が急上昇します。このような血糖値の上下動を穏やかにするためには適度の間食が有効とされています。せっかくおやつを食べるなら、肌によいものを。肌の健康維持に有効な栄養成分を含むアーモンドなどのナッツを適量ずつ食べることを、私は患者さんにおすすめしています」(髙瀬さん)。