介護や病気。予測できないアクシデントに遭ったとき

大塚 これまで、みなさんのキャリアに大きな影響を与えた出来事はありましたでしょうか。

神宮 私の場合は、父の介護です。介護のため1年ほど長崎と東京を行き来していたのですが、やはり両立が難しく、今後どうするか家族会議を開きました。考えに考え抜いた結果、IT業界にいる私なら、一旦キャリアを中断しても、スキルがあるので一番復職しやすいだろうと、退職することを決意しました。その時は、この先働き方が変わって、地方でもオンラインで仕事ができるようになるかもしれないし、学生時代に思い描いていた「地元に雇用をもたらす」という夢を実現してもいいんじゃないかと考えたりもしました。自分がどんな仕事をしたいのか、改めて初心に返ったように思います。私の介護離職のように、自分の頑張りとは関係なく降りかかってくることや、自分ではコントロールできないことに対してどう向き合うか。その時、真剣に考えたことは、その後のキャリアに大きな影響を与えたと思います。

小齊平 会社の中で、キャリアアップしていくことを考えると、中断ってものすごく怖いですよね。私もかつて、自分で体を壊して半年ほど休んでいた時期がありました。帯状疱疹が目の中にできて、失明するかもしれないと言われたのです。それが、「私は一体何がやりたかったのだろう」と改めて考えるきっかけになりました。自分でコントロールできない周囲の事象とか、体調不良は、人生の中で時々起こってしまうものです。でも今、振り返ってみると、自分のミッションやパッションを確認する機会になっていたと思います。

大塚 いいお話でしたね。アクシデントと向き合った時に、改めて、自分の強みやキャリアについて考えることは、大事なことなのかもしれません。