日本経済新聞社と日経BPが11月17日に各賞を発表した「日経ウーマンエンパワーメント広告賞」(関連記事「日経ウーマンエンパワーメント広告賞が決定」)。UNSTEREOTYPE広告賞はユニ・チャーム、日経特別賞はサイボウズが受賞したが、それ以外にも、優秀な作品が多かった。ここでは、審査員の評価が高かった作品を紹介しよう。

ワコール「Wacoal×TOKYO VOICE“We are BeauTiful.”」

※2019年3月7日~2020年3月6日

性別超えた美を表現

 ワコールは、ジェンダーレスモデルの中山咲月さんがファッション観や性別の多様さなどを語るインタビューを通じ「性別を超えた美」を表現。自社のコーポレートメッセージ「より美しく」を伝える映像広告を制作した。

 フリーマガジンやウェブ広告と連動し、国際女性デー(2019年3月8日)に合わせて東京の渋谷スクランブル交差点の屋外ビジョンでも放映した。「これまで自身の性別で悩んでいた人たちが勇気づけられる作品」と評価された。

プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)・ジャパン「家事分担をJOBからJOYへ。」

※2017年10月15日~12月31日

家事分担に新視点

 P&Gジャパンの食器用洗剤「JOY(ジョイ)」の広告も審査委員の注目を集めた。商品名にかけ、家事分担は「作業量(=JOB)ではなく夫婦の気持ちの分け合い(=JOY)」というコピーを前面に出し、新視点を示した。

 映像では1組のカップルのストーリーを展開。結婚し、子どもが生まれ、育児と仕事を抱えて多忙な日々を送る2人が様々な困難を乗り越え、共に成長していく姿を描きメッセージを発信している。

プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)・ジャパン「#1000人の就活生のホンネ」

※2018年9月25日、10月1日掲載

抑圧感の打破へ訴え

 「就職活動は黒色のスーツにひっつめ髪」という〝鉄板ファッション〟が個性を隠してしまうと唱えたのがP&Gジャパンの新聞広告。就活学生が感じる「抑圧感」を打破し「自分らしさ」の大切さを訴えた。

 同社は就活経験者の本音を聞くアンケート調査を実施し、結果を基に制作した女子学生の就活ヘアのモザイクアートを掲載。81%の学生が「自分の気持ちを偽り、企業に合わせた経験がある」と回答したデータも示した。