日本経済新聞社と日経BPは、企業におけるジェンダー平等を実現するため「日経ウーマンエンパワーメントプロジェクト(WEP)」を推進しています。2021年2月4日には、加盟企業の社長をはじめ役員など各社代表の10人がオンライン上で集まり、特別講師を招いて勉強会を行いました。リポートをお届けします。

ジェンダー平等への取り組みが企業の資金調達にも影響

 組織における「ジェンダー平等」は経営戦略において無視できない課題となっている。東京五輪・パラリンピック組織委員会前会長の森喜朗氏が、女性蔑視発言によって辞任した件は、ジェンダー平等に対する無関心・無知が組織のトップにとって命取りになり得ることを象徴している

 ジェンダー平等の実現は、企業の資金調達にも影響する時代だ。世界最大の機関投資家、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、2017年から環境、社会、企業統治を重視するESG投資を開始。長期的な投資収益を拡大するための戦略の一つとして、女性の雇用や昇進などのデータを基に構成する「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」などを採用している

 2月4日に開かれた、「日経ウーマンエンパワーメントコンソーシアム」の勉強会では、GPIF投資戦略部次長の塩村賢史氏と、MSCI クライアントカバレッジ エグゼクティブ ディレクターの杉原龍馬氏を特別講師に迎え、GPIFがWINを採用した理由や、WINにおける構成銘柄の選定方法についてレクチャーが行われた。加盟企業の社長など各社代表の10人が朝7時30分からオンラインで参加した。

ジェンダー平等に対する無関心・無知が組織のトップにとって命取りになり得る時代。大手企業の社長たちが真剣にジェンダー平等組織を学びあった
ジェンダー平等に対する無関心・無知が組織のトップにとって命取りになり得る時代。大手企業の社長たちが真剣にジェンダー平等組織を学びあった
当日の参加者(50音順、敬称略、肩書きは参加当時)
●アフラック生命保険 代表取締役社長 古出眞敏
●SAPジャパン 代表取締役社長 鈴木洋史
●MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス 代表取締役 取締役 専務執行役員 樋口哲司
●KPMGコンサルティング 代表取締役社長 兼 CEO 宮原正弘
●セブン-イレブン・ジャパン 取締役 常務執行役員 人事本部長 兼 秘書室長 藤本圭子
●大和証券グループ本社 取締役 執行役副社長 海外担当 兼 SDGs担当 田代桂子
●日本ユニシス 代表取締役社長 CEO・CHO 平岡昭良
●PwCアドバイザリー 代表執行役 吉田あかね
●ポーラ 代表取締役社長 及川 美紀
●マネックスグループ代表執行役COO兼CFO、マネックス証券代表取締役社長 清明祐子
※MS&ADインシュアランス グループ ホールディングスの樋口哲司さんは2021年4月1日から代表取締役 取締役 副社長執行役員

 開催に先立ち、日経BP代表取締役社長 吉田直人は以下のように述べた。

 「我々は昨年5月に、世界的な活動として高まっているSDGsのゴールの一つである、ジェンダー平等への取り組みを支援したいという思いで、日経ウーマンエンパワーメントプロジェクトを始めました。1月に発足した米国バイデン政権の閣僚の顔ぶれはダイバーシティに富んでいますが、日本は取り組みが遅れています。日本でもこの春、コーポレートガバナンスコード(企業統治指針)の改定が控えており、女性活躍推進やダイバーシティの促進は必然の流れです。今日は活発な議論をぜひお願いしたいと思います」