儲かりそうな投資ほどリスクも高いと心得る
リスクとリターンの大きさは比例し、大きなリターンが望めるものほどリスクも大きい。儲(もう)かりそうだからと飛びつかず、中身を知り、どんなときに儲かり、どんな場合に損するかを理解することが重要。始めるときは少額から。
手元資金以上に買える」「値動きが大きい」商品は、大きく損をする恐れも大きい
以下の金融商品は株価の下落時に値上がりするなど、普通の株式投資とは儲(もう)かり方が異なる。手元資金の10倍を投資したのと同じ成果が得られるものもあるが、リスクも10倍になることを忘れずに。
外貨預金、外貨建債券
難易度★
金利の高い国の通貨に両替して、預金や債券の利子を受け取る。為替次第で差損や差益が出る。新興国の場合は、往復の両替手数料で利子が相殺されるリスクも。
FX
難易度★★
外貨を売買して、為替差益や金利差による利息を狙う。元本以上の取引や、持っていない通貨を先に売る取引が可能。ハイリスクな投資もできる。
ブル型・ベア型の投信
難易度★★
日経平均株価のような指数に連動する投信だが、値動きが指数の2~3倍だったり、逆方向に動いたりする。値動きが大きい分、リスクが大きい。
日経225先物など
難易度★★★
株価指数などの将来の価格を予想して、実際の価格との差で利益や損失が出る。手元資金以上の取引ができるので、利益や損も大きくなりがち。
信用取引(株式)
難易度★★★
手元資金の3倍の取引や、持っていない株を売る(株価下落で儲かる)ことができる。思わぬ損が出ることも。株主優待獲得の裏技として使う人も多い。
仮想通貨
難易度★★★
ビットコインのような仮想通貨を買って値上がり益を狙う。ハッキング事件や関連投資をうたう詐欺事件も。
※難易度は「儲けるために必要な勉強量や投資の覚悟」の程度を、編集部で3段階評価したもの
マネックス証券執行役員

取材・文/高橋晴美