周囲の評価よりも「自分がどうありたいか」を考える

――モデルとしても活躍されていますが、三吉さんにとって「美の価値観」とは何ですか? 自分らしくいるために心掛けていることがあれば教えてください。

三吉 正直、周りからどう見られるかは、全く気にしていないです。もちろん、モデルや女優は人に見られる仕事なので、 TPO に合わせて考えるようにはしています。例えば、佇まいだったり、話し方だったり、その場の環境に合わせて変えることはあります。ですが、日常生活においては人にどう見られるかはあまり考えていません

 たまに Instagram のコメントなどで、「そのメイクはあまり好みではない」と意見をいただくこともありますが、基本的にはあまり気にしていません。コメントは一意見として受け止めますが、自分がいいと思ってやっていることなので、その軸を他人の評価によって変える必要はないと思います。

――幼い頃からそういう考えを持っていたのですか?

三吉 いえ、幼少期はとても気にするタイプでした。ですが、ポジティブな友達に出会って、「何でそんなに周りのことを気にしてるの? 人の目ばかり気にしていると人生もったいないよ」と言われたんです。

 「人生は一度きり。いちいち周囲の人の目を気にしているほうが人生ムダだよ」と友達に言われ、確かにそうだなと思いました。

 周りの評価を気にするより、「自分がどうしたら楽しいか」「自分がどうありたいか」「どうしたら自分の人生は豊かになるか」を考えたほうがいいと気が付きました。

 もちろん、お仕事としてはどう見られるかはとても大切ですが、オンとオフは分けるようにしています。オフの時の私は、周りの目を気にしないタイプですね。

「人の目ばかり気にしていると人生もったいない」という友人の一言で、私自身も変わることができました
「人の目ばかり気にしていると人生もったいない」という友人の一言で、私自身も変わることができました

――考え方を変えたことで、何かいい変化はありましたか?

三吉 そうですね、自分自身も振る舞いが変わりました。美に対する価値観だけではなく、誰に対してもフラットに接するようになりました。「この子は特別仲良しだからこう接しよう」とか、「この子は少し苦手だから接し方を変えよう」とか、一切ないですね。「苦手だな、合わないな」と思ったら、関わらない。

 人生の割と早い段階でその価値観にたどり着いた気もしますが(笑)。でも、めぐりめぐって出会う友達にも、人生観は大きく影響されていますね。