汗は誰もがかくものながら、人前でかく汗、特にワキ汗は、どうしても気になりがち。でも、そんな汗に悩まされているなら、今こそ“医師に相談する”という選択を!
ワキ汗は、働く女性の悩みの種
──気温が上がるにつれ、気になるのが汗。中でも働く女性の悩みの種になりがちなのがワキ汗です。今回は池袋西口ふくろう皮膚科 院長の藤本智子先生に患者さんからの汗の悩みや相談に関してお話をうかがいました。
「当院の場合、汗に関する相談のうちの4割くらいがワキ汗の悩みです。働く女性の割合も多く、人と接する仕事をしている人、制服を着て仕事をしている人などが、服の汗染みが気になる、恥ずかしい、どうにかしたいということで受診されます」
■この人に聞きました!

藤本智子先生
池袋西口ふくろう皮膚科クリニック 院長
多汗症の診療経験が豊富で、汗の悩みを抱えた患者を数多く診療。日本皮膚科学会の原発性局所多汗症診療ガイドラインの著者
池袋西口ふくろう皮膚科クリニック 院長
多汗症の診療経験が豊富で、汗の悩みを抱えた患者を数多く診療。日本皮膚科学会の原発性局所多汗症診療ガイドラインの著者
──“多汗症”という病名を耳にすることもありますが、“汗っかき”との違いは何でしょうか。
「多汗症と汗っかきに明確な線引きはありません。特別な持病がないのに、ワキ、手のひらや足の裏、頭・顔面などに過剰な汗をかいてしまう疾患を“原発性局所多汗症”と言います。疾患として扱われるようになってからの年月はまだ浅く、原因もよく分かっていません。汗の量も人それぞれで、検査をしても異常がないけれど、日常生活の中でその汗に困っていたり、悩まされている。そういった場合に多汗症と診断し、改善のための治療を行っていきます」
■こんな汗の悩みありませんか?

大事なプレゼンなのに、ワキ汗が気になって集中できない…。イラスト/itabamoe

洋服選びは、なによりワキ汗が目立たないことが最優先に…。イラスト/itabamoe