雨の日に頭が痛くなる、ということになんとなく気づいていても、治す方法がなくてガマンしていませんか。自分なりの対処法を見つけて、早めの対策で少しでもラクに過ごしましょう。
天気の変化によって頭痛が起きる!?
一般的に頭痛は、締め付けられるような痛みを感じる「緊張型頭痛」、ズキンズキンと脈打つように痛む「片頭痛」がよく知られ、筋肉の緊張や凝り、ストレス、月経などが原因と言われています。しかし、これらの頭痛が、雨が続いたり台風が近づいたりしている時にひどくなるなら、それは「天気痛」かもしれません。急な天候の変化でだるさやめまい、頭痛を感じたりする女性は意外に多く、なかには頭痛になることでもうすぐ雨が降ることを当てられる、という人も。仕事やイベントの時に頭痛になってしまうと、集中できずに滞ってしまいますが、その痛みをガマンしている人も多いのではないでしょうか。
天気の変化で痛みを感じている人は多いといわれていますが、第一三共ヘルスケアが実施した調査では、圧倒的に女性が多い結果に。また、1年を通して気圧の変化の影響を受けやすい6月の梅雨時に頭痛を経験する人が多いようです。


昔から「古傷が痛むと明日は雨が降る」などと言われていましたが、気圧と関係があるかどうかははっきりしていませんでした。しかし、「ここ近年で内耳の前庭器官に気圧のセンサーがあり、動物と同じように人間にも気圧を感じとることが分かってきています」と話すのは愛知医科大学客員教授の佐藤純先生。佐藤先生が名付けた「天気痛」の人は気圧の変化に敏感。気圧が下がる時に内耳のセンサーが反応して自律神経に影響し、めまいや頭痛などなんらかの不調を感じるそう。足腰が痛むというより頭痛の人が多く、佐藤先生曰く「天気痛に悩む人は圧倒的に女性が多いです」とのこと。仕事や家事・育児に忙しく、月経がある女性ほど敏感に天気の変化を感じやすいようです。

愛知医科大学客員教授 中部大学教授
佐藤 純先生
医学博士。20年以上前から気象病、天気痛のメカニズムを研究、愛知医科大学病院 痛みセンターにて日本初の天気痛外来を開設した。東京竹橋クリニックでも診療を行っている。著書に『まんがでわかる天気痛の治し方』など
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