2度の流産を経験。「やらないで後悔」するより、「やって後悔」を選びたい

蛯原 昨年長男が生まれましたが、その前にもしっかり妊活をしましたよ。2人目の子になると、定時に基礎体温を測るのが難しくなるので、排卵日検査薬を使って排卵日を把握しました。運動の時間もなかなか取れないので、子どもが寝ている早朝5時ごろに起きて、冬の寒い中で30分ほどウォーキングをしていました(笑)。私の場合、何もやらなかったと後悔するより、たとえ結果がうまくいかなくても、やれるだけのことはやった、と思って終わらせたいという思いがいつもあります。やらないよりやって後悔!が私に合っていますね。

黒住 2人目の時も、前向きに妊活に取り組んだんですね。第二子の時には排卵日検査薬を使うというのはなるほど、と思いました。1人目がまだ小さい時は、朝、落ち着いて体温を毎日測るなんて難しいですからね。ほかに、産む前にやっておけばよかった、と思うことはありますか?

蛯原 離乳食がすぐ始まりますし、夫婦2人の時のようにコンビニ食、というわけにはいかないので、もっと料理のレパートリーを増やしておけばよかったです。今も、やってできなくはないのですが、いろんな種類の料理を、時間をかけずにパパッと作れたらよかったな、と感じています。

黒住 よく「あの芸能人は産後ダイエットが成功して、出産したばかりなのにキレイ!」のようなニュースが出ますが、妊娠中のお母さんの栄養は重要なので、あのようなニュースが出ることは多くの人に誤解を与えてしまうのではないかと心配しています。蛯原さんは産後の体重変化はいかがでしたか。妊娠中は食べたいものを食べていましたか?

蛯原 1人目の時は14kg増えて、少し焦ったのですが、出産後は、特にやせようと意識していなくても半年ほどで体重が戻りました。

黒住 そうなんです。母乳育児だと産後、ダイエットをしてもしなくても1年後は両者ともほとんど元に戻っているという研究の結果もあります。お母さんは、頑張ってやせようとしなくていいんです。

蛯原 1年後の体重にほとんど差がないのなら、食べたいのに我慢してイライラしてつらい思いをするより、佐藤先生のお話にもあったたんぱく質などもきちんととって、赤ちゃんとニコニコしながらのんびり過ごしたほうがずっとハッピーですね!

黒住 では最後に、これから妊娠・出産を考えている女性に、メッセージをお願いします。

蛯原 働いて忙しく毎日を過ごされていると思いますが、子どもが生まれても忙しいのは変わりません。妊娠するために必要な体づくりや検診など、先延ばしにせずに今すぐできることから始めていただければなと思います。

 蛯原さんの等身大のメッセージに満席の会場から温かい拍手が送られ、トークセッションは幕を下ろしました。

妊活の時から意識したい、オーラルケアの大切さ

 歯の健康状態は、妊婦さんと赤ちゃんの健康にも大きく影響することが分かってきています。そこで、妊活する人がぜひ知っておきたい歯周病ケアについて、第一三共ヘルスケア マーケティング部の和平弘樹さんが詳しく教えてくださいました。

妊娠中の歯周病ケアの重要性を話す、第一三共ヘルスケアの和平弘樹さん
妊娠中の歯周病ケアの重要性を話す、第一三共ヘルスケアの和平弘樹さん

 「昔、歯を失う原因はむし歯といわれていましたが、今は歯周病のほうが多く、男性よりも女性のほうが歯周病になりやすいといわれています。妊娠中は女性ホルモンの影響で、歯周病菌も増えやすいことが分かっていますし、つわりで歯を磨きにくくなることもあるので、特に歯周病のケアに注意が必要なのです」(和平さん)

 歯周病がさまざまな全身疾患に関わることが多くの研究で指摘されていますが、妊娠中に歯周病になると低体重児出産や早産のリスクが7.5倍になる、という報告も。これは、妊娠中の喫煙や飲酒よりリスクが高い数字です。

 「『クリーンデンタル』は発売から34年のロングセラーブランド。『クリーンデンタルL トータルケア』は3種の殺菌成分と2種の消炎成分、さらにフッ素やゼオライトなど合計10種の薬用成分を配合した歯磨き剤です。味に慣れるのにちょっと時間がかかりますが、慣れるとクセになる爽快感です。歯周病は気づいた時にはすでに進行しているケースがあります。歯科での定期検診を受けながら『クリーンデンタルL トータルケア』で日常的なケアもしっかりしてください」(和平さん)

取材・文/塩野里美 写真/木村和敬

■関連サイト
・「クリーンデンタルL トータルケア」(第一三共ヘルスケア)