ロイヤルカナンで実現した私らしいキャリア

 2009年にロイヤルカナン ジャポンに入社した草野さんは、横浜にあるパッキングセンターの立ち上げ初期メンバーとして配属。

 「横浜パッキングセンターでは、現在の担当業務にも通ずるサプライチェーン領域におけるキャリアを積むことができました。何より、ゼロからスタートするメンバーとして、様々なことにチャレンジできることが魅力的で、成長できたと感じています。当初はデータの処理が主な仕事内容でしたが、立ち上げ間もないということで、ユニフォーム業者の選定、廃棄業者との契約締結、スタッフの昼食の手配、オフィス内の備品の補充など必要なことを片っ端から担当。フランス本社からのビジターが多い時期には通訳も担当し、通訳業務を通じて自分の仕事以外の業務も知ることができたのは大きな楽しみでした。最初は生産現場のことも何もわからなかったので、午前中は現場で作業に参加し、午後はデータ処理やその他の業務に時間を費やす日々でした」。

 その後、草野さんにさらなる転機が訪れます。最新鋭の設備を導入して新設される韓国工場への赴任をオファーされたのです。

 「キャリア・チェンジをして10年近くたった頃でした。ロイヤルカナンは多様なバックグラウンドを持つ社員がいます。その社員たちが最新鋭の工場に集まり、犬と猫の真の健康とウェルビーイングをどうやって実現するか試行錯誤を重ねながらトライしていくことになります。日本のオフィスでも日本国外の人々と仕事をする機会は多くありましたが、それ以上の環境にチャレンジしたいと考え、赴任を決断しました。私はそこで原材料の調達、生産計画、倉庫管理、出荷などサプライチェーンを担当しています」。

最新鋭の韓国工場には、韓国はもちろん、フランス、さらには、技術職のエキスパート達が各国からスタッフとして集められたそう。その中で唯一の日本人として草野さんは働いている。
最新鋭の韓国工場には、韓国はもちろん、フランス、さらには、技術職のエキスパート達が各国からスタッフとして集められたそう。その中で唯一の日本人として草野さんは働いている。

 韓国工場に赴任して2年。その間で一番大変な出来事はやはり、今年の前半から始まったコロナ禍だと草野さんは言います。

 「ロイヤルカナンの工場ではもともと、徹底した感染予防対策を実施していたので、コロナ禍においても通常通り稼働できています。コロナウイルス感染拡大当初の課題は、いかに原材料を調達するかということでした。そのために、アジア太平洋地域本部の購買部だけでなく、フランス本社の購買部も含め一丸となって原材料を確保すべく毎日ミーティングを重ね、工場の状況、サプライヤーの状況などを共有し、リスクマネジメントに努めました。私たちは嗜好品を提供しているわけではなく、犬や猫の日々の食事を提供しています。特にロイヤルカナンは健康上の問題があると診断された犬や猫の健康維持をサポートする療法食に力を入れているという点が非常に受け入れられているため、犬や猫の健康を維持するために選んでくださっているお客さまに、いかに滞りなく安全で高品質な製品を提供できるか。それは脅かされてはいけないポイント。まだ、コロナ禍は続いていますが、これまでの間私たちが目指す最高品質の商品をお客さまに滞りなくお届けできているということはひと安心でうれしいことです」。