お金の不安を吹き飛ばせ! doors世代の疑問に答えます
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6世界のdoors世代女子たちの「お金の意識」に直撃
「日経doors」が行ったアンケートでは、働く20~30代女性の75%が「老後のお金に不安を感じる」と回答。しかし、「萩大島船団丸」代表を務める坪内知佳さんは、「将来のお金の心配をするよりも今を生き抜いて」と力説する。坪内さんの、キャリアストーリーとお金、人生の価値観を聞いた。
「生きているだけで幸せ」そのことに気付いて
「みんな、『お金やモノが足りない、足りない』って言うけど、雨風をしのげる家があって、今の日本には戦争もなくて、温かいご飯も食べられて。『あなた、幸せじゃない』って思うんですよね」
そう語るのは、萩大島船団丸代表、GHIBLI(ギブリ)代表取締役の坪内知佳さん。「老後や将来への不安を抱える人は、自分のやりたいこと、知りたいこと、つまり自分の『モノサシ』を見つけてほしい。そうすれば、不安は自然となくなるはず」と話す。
「変な話ですが、私は、自分が死んだ後に、『知佳ちゃんが亡くなって惜しいよね』と、一人でも多くの人に思ってもらいたい。自分がどんな人生を歩みたいか、どんな最期を迎えたいかを考えることって、実はとても大切だと思います」
自分は何をなりわいとして稼いでいくのか。どこに向かって生きていきたいのか。将来、自分はどういう姿でありたいのか。そうした「人生のゴール」が決まらないと、「お金がいくら必要か」も分からない。人生の目標を見つけたら、漠然とした将来への不安はなくなるのではないか―-。坪内さんは、そう語る。
しかし、その言葉の背景には、「病気と闘った過去」があることを忘れてはならない。