「目標」と「目的」は違う

 例えば、みなさんの中には「資格を取る」「3キロ痩せる」といった目標を立てている人がいるかもしれません。では、その目標を達成することで、一体何を得たいのでしょう。

 「資格を取る」を目標にした背景には、きっとその先に「もっといい仕事に就く」という思いがあるでしょう。さらにその先にあるのは「やりがいのある仕事をする」ということかもしれません。「社会の役に立つ」「幸せな人生を送る」といった言葉が浮かんでくる人もいるのではないでしょうか。

 こうした、「社会の役に立つ」「幸せな人生を送る」などの最終ゴールを示すものをコーチングの世界では「目的」と言います。「資格を取る」「3キロ痩せる」などは、それを達成するための手段として設けるもの。これを「目標」と言います。

 山登りに例えるなら、山の頂上が「目的」、そのための通過点としてのベンチマークが「目標」です。