汚肌(おはだ)を招く最悪の習慣「雑巾パック」
毛穴の目立たない肌にするには、肌そのものにダメージを与える悪習慣を断ち切ることが大切。島田さんは「毛穴に限らず、肌機能を低下させ、エイジングを早める最悪の習慣」として下記を挙げてくれました。
●これだけはダメ! メイクを落とさずに寝る
「美肌を保つうえで、最もやってはいけないのが、メイクを落とさずに寝ること。これを私は『雑巾パック』と呼んでいます。夜の肌は、ファンデーションやアイカラーなどメーキャップ製品の油分や色素に加え、日中に分泌された皮脂、付着したほこりなどで非常に汚れている状態。クレンジングせずに寝てしまうと、肌に1日の汚れを乗せたまま休むことになり、いわば雑巾でパックしているのと同じことになります」
雑巾パックとは考えただけでも恐ろしい……。もし、メイクを落とさないまま寝てしまったら、どんな肌トラブルが起こってしまうのでしょうか。
「汚れが詰まってしまうので、ざらつきやごわつき、くすみ、ニキビなどあらゆる肌トラブルを引き起こします。さらにメーキャップ料の油分と皮脂が混ざると、酸化して肌に汚れがこびりつき、しみ、しわ、たるみ、開き毛穴など、肌の老化を進行させてしまします。また、スキンケア成分が十分に入らなくなり、お手入れの効果も出にくくなるので、どんなに疲れている日でもメイクだけは絶対に落としましょう。『どうしても無理』という日は、拭き取りシートを使ってもいいですが、毎日の使用は望ましくありません。拭き取りによる摩擦の刺激を肌に与えてしまうことや、汚れが残ってしまうことが多いからです」
日焼け止めやファンデーションは、日中の外的ダメージ(大気汚染や紫外線、空調による乾燥、ほこりなど)から肌を守る役割もありますが、就寝前には必ず落とすことが、毛穴トラブルを防ぐためにも重要です。誤ったケアや習慣を見直して、憧れの「毛穴レス肌」を目指しましょう。
次回から、毛穴タイプの見分け方やタイプ別スキンケア方法を順次解説していきます。お楽しみに!
取材・文/高橋奈巳(日経doors編集部) イラスト/川野彩果(はこしろ)、PIXTA
オルビス トータルビューティークリエーター
