連載第3回では、20代半ばから30代にかけて増えてくる「たるみ毛穴」のお手入れ方法について、オルビスのトータルビューティークリエーター・島田久美子さんが教えてくれます。ファンデーションでも毛穴が隠せなくなってきた、乾燥が気になるといった肌悩みがある人は必見です!

20~30代女性に多い毛穴トラブル
前回・夏のぽつぽつ・ベタベタ肌対策 皮脂毛穴の正しいケアでは、黒ずみやべたつき、ざらつきが気になる毛穴のケア方法をお伝えしました。
今回は、20~30代女性に多い、もう1つの毛穴トラブル「たるみ毛穴」について解説します。
一昔前まで、「お肌の曲がり角は25歳」といわれていましたが、現代では、20歳からエイジングが始まるとされています。年々強くなっている紫外線や排ガス、PM2.5などの環境汚染や、年間を通じてのエアコン使用など、私たちを取り巻く環境が大きく変わっているからです。
美肌のピークである20歳を過ぎると、肌の内部にあるコラーゲンやヒアルロン酸が減少し、潤いやハリ、弾力をキープする力が少しずつ失われていきます。
このときに、適切なお手入れをしていないと、やがて毛穴が斜めに広がり、「たるみ毛穴」となってしまうのです。
下記の画像の右側が、典型的なたるみ毛穴の状態です。自分がたるみ毛穴かどうかは、鏡を使って簡単にチェックできます。すっぴんで鏡を見ながら、指先でほお骨あたりの皮膚を斜め上に引き上げてみてください。このとき、毛穴が見えなくなる、もしくは毛穴が丸い形になるようであれば、たるみが始まっている証拠です。
一度たるみ毛穴になってしまうと、元通りにするのは難しいですが、お手入れ次第で進行を遅らせることができます。今回は、こうした「たるみ毛穴」をケアする正しいお手入れ方法をお伝えします。