理想のパートナー像の条件を書き出そう

 まずは理想のパートナー像の条件を書き出していきましょう。条件といっても、身長や体重、ひいては年収や学歴だけのことをいっているわけではありません。

 例えば、「私は大学院を出ているから、相手も大学院卒じゃなきゃ」とか「自分より年収が高い人がいい」と言った具合に学歴や年収で相手を探しているとしても、人間性を無視して相手を探せる人なんて、なかなかいません。

 「登山やキャンプなどアウトドアが好きな人」「映画鑑賞が好きな人」といった趣味のことだけでなく、「くちゃくちゃと音をたててご飯を食べない人」や、「なんでもかんでもソースやしょうゆをかけない人」……など、人には人それぞれの譲れないところがあるはずです。そういったことを具体的にノートに書き出していきましょう。そして書き出し終わったら、その人がいそうな場所を考えていきます。

 今の時代、婚活アプリや結婚相談所、友人の紹介や合コンと、出会い方はさまざまです。あなたは理想のパートナーと、どこで出会えそうでしょうか?ここで注意しなければいけないのは、その出会いが「自分に合った出会いか?」ということ

 婚活アプリや結婚相談所は、「初対面の人と突発的に出会う」場です。自分は「初対面の人と突然出会って恋に落ちることができる人間か?」を考えてみてください。

 人が仲良くなるときは、原体験が重要です。原体験というのは、「思い出」の共有ともいえます。イベントを共に行い、思い出を共有することによって人はお互いの絆を深めていきます。そして原体験の共有は時間がかかるもの。だからこそ、キャンパスライフでは恋人を作りやすいのですね。

 婚活アプリや結婚相談所で知り合った人と会っても、婚活パーティーに行ってみても、なんだかしらけた気分になってしまう……。そんな人は、この原体験を大切にしている人だといえます。その場合は、学生時代のつながりやオフィス、友人からの紹介を大事にして、出会いを探していきましょう

人生には選択肢がたくさんある!

 けれど、周りが結婚し始めたから、と焦ってパートナー探しを行う必要はありません。パートナー探し以外にも、人生には選択肢がたくさんあります。

 私は30歳を超えた時、周りの人が次々と結婚していくのを見て「周りがこんなに結婚していく中で、自分はまだ結婚できていないなんて、自分はもしかしたら結婚に向いていないのでは?」と思い、ステータスのすべてを仕事に振り切りました。その結果、本を出版したり海外で働いたり……と、たくさんの面白い経験ができました。今振り返ると後悔はちっともしていないし、それはそれでよかったな、と思います。

 パートナー探しは無理にする必要はありません。仕事でも、趣味でも他の情熱を見つければいいのです。大切なのは、パートナーを探すにしても探さないにしても、ぽやんとした無駄な時間を過ごさないこと、ですよ!

文・イラスト/ずんずん 写真/PIXTA