どこで拾ってきたのか。いつから住みついたのか。誰もが抱えているであろうコンプレックスは、自分を苦しめる原因にもなる半面、私たちを成長させる武器にもなります。気になるあの人は、コンプレックスとどう向き合っているのでしょうか? 今回は、テレビでの活躍はもちろん、下着のプロデュースやYouTubeの発信なども精力的に行い、4月9日には結婚も発表したバービーさんに話を聞きました。
(上)バービー 上京して初めて自分の外に苦しみが生まれた
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「書けない」ことで息が詰まりそうに
編集部(以下、――) 上編「バービー 上京して初めて自分の外に苦しみが生まれた」では、上京後に感じていたコンプレックスについて伺いました。後編では、芸人になってから感じたコンプレックスを教えていただけますでしょうか。
バービーさん(以下、バービー) 私はもともと脚本家や放送作家など、「書くことを仕事にする作家になりたい」と思い、養成所の放送作家コースを志望していたんです。でも、養成所の職員の方の薦めでお笑い芸人コースに入り、24歳くらいから芸人としてのお仕事をいただけるようになりました。
だから芸人として仕事をする一方で、「書きたくても書けない」というコンプレックスを常に抱えていました。
そうしたこともあって、20代半ば以降は飲み歩くことが多かったのですが、30歳になる手前で、「書けない」ことに息が詰まりそうになったんです。それで、「今書かないとダメだ!」と思って、飲み仲間にも「絶対にお酒の席に誘わないで」と頼み、誰とも会わずに1週間ほど自宅にこもったことがあります。
―― その結果、何か書けたのでしょうか?