小さな「感謝」が手渡されていく…
自宅待機で疲れていたある友人は、恩師がこのデザインを褒めてくれたと、自分のデザインのように喜んで連絡をくれました。医療現場で心が折れそうに働いている家族がいるからこれを見せたんだ、という声もありました。福岡県福津市副市長の松田美幸さんがすぐに使ってくれたことがきっかけで、福岡からの問い合わせが一気に増えました。
ついには、「ポスターにも使いたい!」といった声まで寄せられました。想定外でした。そもそも、そこまで拡散することを考えていなかったため、大急ぎでダウンロードできるページを整備し、制作に込めた思いや利用規約を掲載しました。まさか、会社員時代に携わったブランドマネジメントの仕事経験がここで役立つとは思いませんでした。
他にも、石川県金沢市石引の洋品店では、いつも顔を合わせておしゃべりしていた場所に掲示してくれたり、スペインで医療に従事する友人に贈りたいと、自ら翻訳してくれたりした人もいます。