社会や経済が不安定な今、「自分で決めて行動していく力」は人生において必須のスキル。とはいえ、人生の岐路に立ったときに、何を軸にして決断すればいいのか……。そこでこの連載では、各分野で活躍している人たちに「人生を左右した決断」をインタビュー。今回話を聞いたのは、ライブを中心に活動する地下アイドルグループ・仮面女子の猪狩ともかさん(29歳)。突然の事故で下半身不随となり、リハビリを経て車椅子でステージ復帰を果たした彼女の決断に迫ります。
(上)車椅子3年目の猪狩ともか 仮面女子になれず絶望した日
(下)仮面女子・猪狩ともか 事故からの復帰と卒業後の挑戦 ←今回はここ
事故後もアイドルを辞める選択肢はなかった
2018年4月11日。ニュースになるほどの強い風が吹く日、猪狩さんは秋葉原にある劇場「仮面女子CAFE」に向かっていた。その途中で、強風で倒れてきた看板の下敷きとなり、脊髄を損傷。下半身不随となった。
猪狩さんは車椅子生活となることが分かっても、「最初からアイドルを辞めるという選択肢はなかった」という。リハビリを経て、事故から4カ月後にはステージに復帰した彼女の原動力になったものは、何なのだろうか。
また、今年の春ごろをめどに仮面女子を卒業し、個人での活動をスタートさせる予定の猪狩さんに、卒業後の目標なども聞いた。
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「車椅子3年目の猪狩ともか 仮面女子になれず絶望した日」
「車椅子3年目の猪狩ともか 仮面女子になれず絶望した日」