「よかれと思ったのに、怒らせてしまった」「なぜあの人はああいう行動をするのだろう」。組織の生産性に、働く個人の特性は大きな影響を与えます。特性を理解する手がかりになるのが、「FFS理論」。人間の特性を5つの因子、「凝縮性」「受容性」「弁別性」「拡散性」「保全性」に整理し、それぞれの因子の多さの順番によって、その人が示す反応・行動を計量するもの。人気コミックの『宇宙兄弟』(小山宙哉作)を題材に、自分の、チームの、会社の生産性をアップするFFSの考え方を紹介していきます。※この記事は、日経ビジネス電子版の連載「『一歩踏み出せない』あなたをエースにする方法」を転載しています。

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