やりたいことはやったほうがいい
子どもとか守らなければならない存在がいない状態なら、何にチャレンジしてもいいんじゃないかな。もしかしたら、挑戦しなかったことをいつか後悔してしまう日がくるかもしれない。だから、やりたいことはやっておいたほうがいいと思います。
私は、小さい頃からテレビの教育番組に出ているような子役に憧れを抱き、「テレビに出る仕事がしたい」と思っていました。両親にはずっと「子役になりたい」「演技がしたい」と言い続けていたのですが、子どもの言うことだからと真剣に取り合ってくれなくて。それでも言い続けていたらついに折れ、ある子役養成事務所のオーディションを受けることができました。
後に私が芸人となり、テレビに出始めるようになって、このときのことを両親と話す機会がありました。オーディションを受けさせてくれた理由は、「この子の夢を諦めさせたら、将来『あのとき止められたせいで……』と言われるかもしれないと思ったから」だそう。
確かに、私は何かに失敗したら『あのとき反対されたからだ』と両親のせいにしてしまいそうでした。挑戦させてくれた両親には感謝しています。
中学生のとき、体育館に生徒たちが集まって動画を上映する機会がありました。その動画は携帯電話での架空請求について注意喚起する内容だったのですが、なんと私が子役として出演している映像だったんです。
まさか自分が出ている映像が上映されるとは知らず、驚きました。芸能活動をしていることは周囲の仲の良い子にしか話していなかったので、誰も映像に集中できないほどその場がざわめきました(笑)。多感な時期でもあり、少し恥ずかしい出来事でしたね。
その後部活動の忙しさから、通いやすい芸能事務所へ移籍。そこでマネージャーから、のちの人生が変わることを言われたんです。