会社員に挑戦するもポンコツぶりを発揮
小さい頃からお笑いが大好きで、小学校からの親友とNSC大阪校に進んだ野々村さん。女性お笑いコンビを組み、芸人として実績を積んできたが、25歳のときに解散。新しい相方を探す気になれなかったため、一般企業で働くことを決めた。
「一度、当時でいう『OL』をやってみたかったんです。社長の自宅の敷地内にある小さな会社で、事務をすることになりました。でも、それまで芸能の世界にいたから、一般社会で普通とされていることが分からない。『これ、ソートでコピーお願い』と言われても、『ソートってなに?』状態。コピー機の使い方が全然分からないのに『はい』と言ってしまって、とりあえずボタンを押したものの、コピーが始まらない。焦って、関係ないトレーをガチャガチャ開けたら紙詰まりを起こして、お手上げ(笑)。この後、先輩から『分からないならなぜ聞かないの?』と叱責されました。当たり前ですよね」
その後も野々村さんは次々と失敗を引き起こす。
社長が車で外出する際、野々村さんも別車を運転し、後を付いていく形で大量の書類を運ぶよう頼まれた。ところが、車のトランクが開いていることに気づかず運転し始めたため、走行中に書類が飛んで行ってしまった。途中で社長から「何をやっているんだ!」と声を掛けられ、慌てて車を止め、回収に走ったという。
別の日には、社用車のメンテナンスを依頼されたにもかかわらず、整備店への往復でガソリンを使ってしまい、補充を忘れたまま車庫に戻し、後日同僚にあきれられてしまった。