○○な私たちは何がヤバいのか?
ここ1年で、私たちの生活習慣は大きく変わった。中でも、マスク着用が必須になったことにより、会話中でもお互いの顔を見る機会が少なくなった。ウイルスの感染防止が第一の目的とはいえ、以前よりも表情を動かしていない私たちのマスクの中では、どんなことが起こっているのだろうか。プロ対象のエステティックスクールを運営するエステティシャンの森柾秀美さんに、美容の観点から見たマスク着用の「ヤバイ」点を聞いた。

マスクを取ったら「残念顔」になる理由
外出時のマスク着用にすっかり慣れた私たち。オフィスでも電車の中でも、つねに顔の半分を隠しているため、「見られている」という緊張感が薄れてきた人も多いのではないだろうか。以前は笑顔でしていた挨拶も、今は声を出すだけ、オフィスでの仕事中も口角が下がりっぱなし……。 友人と出掛けたり、外食したりする機会が減ったことで、たくさんしゃべったり、思い切り笑ったりすることも少なくなった。
実は、これこそが、マスク着用の「ヤバイ」ところ。プロ対象のエステティックスクールを運営し、エステティシャンとして世界的に活躍する森柾秀美さんは「コロナ禍の生活習慣がもたらす美容への悪影響はたくさんあります。中でも、長時間のマスク着用によって、あまり顔を動かさなくなったことで、表情筋が衰えやすくなっています。喜怒哀楽に乏しく、感情を表に出すことが少ないと、表情筋を使う機会が減り、知らず知らずのうちに『残念顔』になっているかもしれません」と話す。
表情筋とは、眉、目、鼻、口など、顔のパーツを動かすための筋肉。これらが緩んでくると、ほほや口元、目元など、あらゆる部位で下垂が始まり、見た目にも老けた印象を与えてしまう。
マスク着用によって、悪影響を受けやすい表情筋と魅力的な表情をキープするための簡単セルフトレーニングについて、森柾さんが解説する。