○○な私たちは何がヤバいのか?
新型コロナウイルスの影響で、自粛生活が続き、家でゴロゴロしながらスマホでネットや動画を見る機会が増えていませんか? 「気づけばスマホをいじっている」「ネットばかり見てしまう」「休みの日はずっと動画ばかり見ている」こんな生活を送っていると身体にどんな影響があるのか、精神科医のゆうきゆうさんに聞きました。

「気づけばスマホ」は何がヤバイのか
「気づけばスマホ」について、ゆうきさんはこう話す。「これには複数の問題がありますが、まず、一番影響があるのは運動不足です。運動不足が続くとうつ病にかかるリスクが高まります。さらにネットや動画などのデジタルコンテンツばかりを見ていると、『集中力の低下』を引き起こしてしまうんです。なぜなら、ネット上にあふれる情報はインプットする量が多過ぎるため、本や漫画を読んだりするよりも、脳が疲れやすくなるからです。さらに、スマホの見過ぎによる首の痛みを引き起こす『スマホ首』や睡眠障害などにつながるおそれもあります」
今や、スマホ一つでネットやSNS、課金ゲーム、ショッピングなど、気軽に楽しむことができるコンテンツがあふれている。
「例えば、匿名掲示板で自分の本音を吐き出したり、買い物をしたりして、ネットで気楽に快感を得ると、そこから離れられなくなってしまうんです。もっとひどくなると、SNSや匿名掲示板で誰かを誹謗(ひぼう)中傷することもあります。だんだんネットを見ないと落ち着かなくなり、イライラして家族やパートナーとトラブルになることもあります」
複数ある影響の中でも、特にゆうきさんが一番怖いと言うのが、「依存症の併発」だ。
「クロスアディクションといって、一つのものに依存をすると、2つ以上の依存症を併発する可能性が高くなるんです。ネット依存症からギャンブル依存症や買い物依存症などに発展してしまうことはよくあります。SNS投稿への『いいね』の数を気にしがちな人もいるとは思いますが、そもそも投稿には当たり外れがあり、ギャンブルに近い部分があるのです。
また、家でゴロゴロしながらネットを見るときにお菓子を食べる人も多いと思います。そうすると、次第に、糖質依存症になる可能性も。まずは、あなたの日々の習慣がネット依存症に近づいていないかどうか、チェックリストで簡単に調べてみましょう。そして、改善策もお伝えしていきます」
次ページでは早速、ネット依存症チェックリストを紹介します。