何があっても大丈夫な私になる メンタルを守る方法
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長く続くコロナ禍、不安定な社会情勢で心は疲れていませんか。仕事や、プライベートを頑張り過ぎていませんか。今回は、陸上自衛隊で心理教官として20年間、隊員たちの心のケアに携わってきた心理カウンセラーの下園壮太さんに、疲れたメンタルに効果的な方法を聞きました。
私たちは、思っている以上に疲れている
コロナ禍も3年目に突入しました。新型コロナウイルス感染症が流行した当初は、「生命に直結する不安」を強く持っていましたが、世の中はだんだんとその不安に慣れつつあります。
不安というものは、エネルギーをたくさん使う感情です。コロナ禍当初にあった命に関わる大きな不安は徐々に薄れましたが、エネルギーは使ってしまったために低下しています。エネルギーの低下とは、「疲れ」です。
運動をしたり、1日中歩き回ったりした日は「疲れた」と感じますし、その疲れは1、2日で取れることが多いもの。一方でコロナ禍の疲れは、漠然とした疲れです。この種の疲労を私は蓄積疲労(ステルス疲労)と呼んでいます。ステルスとは、「忍び寄る」という軍事技術のこと。その名の通り自覚しにくいうちに深まってしまう疲労です。
コロナによる直接的な不安は減ってきたけれど、なんとなく毎日がすっきりしない。もうすぐ春なのに、気分が明るくならない。コロナ禍以前と比べて、イライラしたり落ち込みやすくなったり、気持ちが過敏になっている気がする――。それは、自分では気づいていないうちに疲労が深刻化しているのかもしれません。
まずは、自分の今の状態を理解することから始めましょう。体調が悪いときに病院へ行き、病名が分かり、治療方針を示されると少し落ち着きますよね。「感情」も同じこと。理解する過程のなかで、対策が見えてくるはずです。
ステルス疲労がたまっているとき、お勧めなのは「おうち入院」。自宅で「入院している」ように過ごすのですが、してはいけないこともあります。
さらに疲労時にはSNSも「ダイエット」が必要です。SNSには、意識して離れたほうが良いタイミングがあります。
いくつか持っておきたいストレス解消法。つい「続けなければいけない」と思い、頑張ってしまう人にお伝えしたいことがあります。