いつか起業するために20代・30代ですべきこと
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5起業後の逆境に負けない 事業を軌道に乗せるコツ
「起業」と聞くと、オフィスを構えて社員を雇い、事業を立ち上げる――というイメージを持つ人は多いかもしれません。しかし、社員0人で自分が社長となり、オフィスを借りることなくインターネットを使った事業を一人で立ち上げる「自宅オンライン起業」という方法もあります。「起業ひふみ塾」を運営するひふみコーチ代表の秋田稲美さんに、ビジネスアイデアの発想法や、自宅オンライン起業を軌道に乗せるためのコツなどを聞きました。

対人支援の分野と相性のよい自宅オンライン起業
コロナ禍により急速にオンライン化が進み、「かつてないほど起業のチャンスが到来している」という秋田さん。
「誰の生活にもインターネットが欠かせない時代になってきたからこそ、インターネットで気軽に買い物をするように、自宅で『オンライン起業』を選択できる時代がやってきました。働く場所を限定せず、時間の制約も受けづらい自宅オンライン起業という道は、結婚や出産などで転機を迎えることの多い20~30代の女性にとって、仕事とプライベートの両立をしやすい選択であるといえます。自分で働く場所と時間を選択できるので、起業して週末だけ就業するという手もあるでしょう」
秋田さんによると、自宅オンライン起業で最も多いのは、「対人支援」に関するビジネスだといいます。
「仕事の専門知識を生かしたコンサルティングや、得意分野を人に教える講師業、専門技術を使ったコーチングやカウンセリングなどの対人支援は、オンラインとの相性がよい分野です。また、Zoomなどのオンラインツールを使って世界中とつながることが可能ですし、1対1のサービス提供だけでなく、セミナーやオンラインサロンなどの運営といった展開も検討できます。法人化せず個人事業主として独立する場合は、今あるスキルとPC、通信機器を使って開業すればよいので、設備などにお金をかけることなく起業できます」
しかし、起業に興味はあっても、「自分には何ができるのか分からない」「何から始めればいいのか分からない」という人は多いのではないでしょうか。この場合、「まずは自己分析をすることが大切です」と、秋田さん。
「自宅オンライン起業を成功させる条件は、3つあります。1つ目は、自己分析を通して自分の『好き/嫌い』『得意/苦手』『興味あり/興味なし』『強み/弱み』を把握し、起業の原動力となる夢(=自分がやりたいこと)を見つけること。2つ目は、競い合うライバルではなく、相互に支援し合える仲間を増やすこと。3つ目は、的確なアドバイスや励ましを高い視座から与えてくれるメンターやコーチを持つことです」
次のページからは、実践的なワークでビジネスアイデアを見つけながら、自宅オンライン起業を成功させる3つの条件と、事業を軌道に乗せるコツを詳しく見ていきましょう。