面談・評価・1on1に強くなれ! 社内セルフブランディング術
各企業で導入・実施されている人事評価制度の実態やトレンドを取り上げる本特集。今回は、「各社で上位5%の評価を受けている人」の思考や具体的な行動、そして社内ネットワークの広げ方を紹介します。これまで529社の働き方改革を支援してきたクロスリバー代表の越川慎司さんに聞きました。
エース社員は出世を目的にしない
どの会社にも、部署ごとに「エース社員」がいるものです。社内トップクラスの実績を挙げ、評価を受けるエース社員は、「普通の社員」と何が違うのでしょうか?
これまで529社の働き方改革の支援を行い、自身も「週休3日、週30時間労働」を実践しているクロスリバー代表の越川慎司さんは、各社の人事評価で「上位5%」の評価を得ている社員(=エース社員)の言動や考え方などの特徴について分析を重ねています。
越川さんは、「上位5%社員とは、端的に言うと目的と手段をはき違えない人」と説明します。
「上位5%社員には、『出世したい』という気持ちだけでギラギラしているような人はほとんどいません。評価を得るために、上司から気に入られようと頑張っている姿を過剰にアピールするような人も少ないです。
それよりも、まずは自己実現や明確な『目的』ありきで、その『手段』として仕事で結果を残し、評価されることが必要と考えて動いている人。そして、社内で昇進・昇格すれば自己選択権が増える、と考えている人がエース社員となっています」
次ページからは、上位5%社員が行っているコミュニケーション術や社内ネットワークのつくり方について詳しく聞いていきます。