仕事×結婚×出産の新事実
いつかは結婚して出産したい――そう思っていても、「共働きの両立ライフは大変なことばかりだ」「ワンオペ育児になるかもしれない」「子育てにはお金がかかり過ぎる」「子どもを産むと転職も起業もしづらくなる」……こんなネガティブな情報だけが、脳に刻まれていないだろうか。
だが、今や時代も令和。2020年はコロナ禍によって働き方はがらりと変わり、女性のライフイベントとキャリアの築き方も、時代とともに大きく変化した。私たちも平成時代の呪縛にとらわれたままではなく、価値観のアップデートが必要なのかもしれない。
そこで、起業と出産を同時並行したYOUTRUST代表の岩崎由夏さん、妊娠中に転職し、同社で今年産休に入る予定の後藤紗也佳さんに話を聞いた。2人とも、キャラクターも家庭観もそれぞれ異なるものの、本音で語るそのリアルな話の中には、doors世代にとっての「仕事×結婚×出産」の新常識が詰まっている!

自分に合うパートナーの仮説を立てた
編集部(以下、――) 岩崎さんは起業すると決断した26歳で結婚、後藤さんは30歳で結婚されたんですよね。まずは、パートナーとの出会いについて教えていただけますか。
岩崎由夏さん(以下、岩崎) 私は「結婚、起業、出産…『令和のロールモデルになりたい』」の記事でもお話ししましたが、夫は前職の同期で、自然な流れで3年間一緒に暮らしていました。当時から私は家事をほとんどやらなかったんですが、彼は、嫌な顔しないで黙々と家事を分担して、私にわがままをさせてくれる人でした。
それに、起業すると伝えたら、いけいけ!って本気で応援してくれる人で……。私は他に選択肢があったわけではないのですが、一緒に暮らしているときから「自分が自分のままでいられる人」だと感じていました。
後藤紗也佳さん(以下、後藤) 私は、パートナー探しにはこだわりました。結局、結婚しても、他人であることには変わりないですよね。だから、他人であることを前提に、お互いを理解して相乗効果を生み出せる人と一緒に暮らしたいと思っていたんです。
そして、20代後半になって、私の人生にはこういうパートナーが必要だという仮説を立てたんです。
―― どんな仮説なんですか?