私の「活躍の場」はここだ!
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「女性活躍」と言われても、職場は男社会というケースが少なくない。ロールモデルがいない、昇進に男女差あり、時短勤務をしたらキャリアアップできなさそう…そんな悩みを抱えるdoors読者に、日本女子大学にある現代女性キャリア研究所所長の大沢真知子さんが具体的な解決策を提示してくれました。
今回、大沢さんの元に集結したのは一般企業に勤務する20代女性3人。それぞれキャリア構築に関する悩みを持っていました。
三浦 妙子さん 24歳 不動産の販売や買い取り、仲介を手掛けるSUパートナーズで広報やプロパティマネジメントのサポートを行う。特に営業部門には男性が多く、女性の管理職はわずか。男女の昇進の差も気になっている。
村上 彩さん(仮名) 27歳 結婚相談所アニバーサリーパートナー青山で婚活カウンセラーとして働く。不妊治療に時間と労力が取られているため、今後のキャリアアップに不安を感じている。
大沢 真知子さん
成蹊大学文学部卒業。南イリノイ大学経済学部博士課程修了。Ph.D(経済学)取得。コロンビア大学社会科学研究センター(Center for Social Sciences)研究員、シカゴ大学ヒューレット・フェロー、ミシガン大学ディアボーン校助教授、亜細亜大学助教授・教授を経て現職。専門は労働経済学。内閣府の仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する専門調査会委員、統計委員会委員、経済産業省の産業構造審議会委員、厚生労働省職業安定分科会臨時委員など、政府審議会・研究会等の委員を歴任。
若い社員が多く、ロールモデルの女性がいない…
田中桜さん(以下、田中) 性差なく活躍できる会社で、やりがいを感じているのですが、20~30代の社員が多く、産休や育休を取得した女性の先輩社員がいません。育児しながら働いている女性も少ない環境で……。自分が出産や育児などのライフイベントを迎えたときに、今のようにやりがいを持ちつつ働き続けることができるのか、悩んでいます。
大沢真知子さん(以下、大沢) まず、性差がない組織というのは素晴らしいことです。男女共にケースバイケースで柔軟に対応できる企業にこそ、将来性があると思います。田中さんがご心配されている産休や育休の取得実績ですが、むしろ「これから自分たちで実績を作っていこう」と考えれば、さらにやりがいを感じられるのではないでしょうか。
働いている人の事情は一人ひとり違いますよね。育児だけでなく、介護や病気に直面する可能性もあります。それぞれの状況に合わせて働き方に工夫を重ね、さまざまな実績を作っていくことが大切だと思います。
田中 どんな制度があるといいのか、実際に育休や産休の取得をした女性に意見を聞いてみたいです。社内にいない場合はどうすればよいでしょうか。