パソコンが使えないときはどうすればいい?
普段利用しているパソコンが突然壊れた、不調になった、ということはよくある。そうでなくても、家族の数だけ端末がない場合は、パソコン以外の機器で急場をしのがなければならない場面がどうしても出てくる。
そんなときは手持ちのスマホ、あるいはタブレットを利用しよう。なりは小さくても、最近のスマホやタブレットは、下手なパソコンよりも高性能なものが多い。そもそもコミュニケーション用途を想定して作られているため、内蔵しているカメラやマイクも通常のノートパソコンより高性能な場合がほとんどだ。
テレワークに必要なオンライン会議アプリも一通りそろっているので心配ない。映像や音声を使ったコミュニケーションだけなら、むしろ操作がシンプルな分、使いやすいはずだ。
モバイルデータ通信機能を備えているため、急な外出などWi-Fi環境がない場所で使えるのも助かる。イヤホンが付属している場合はマイク機能があるケースがほとんどなので、そのままヘッドセット代わりに使える。
大きな画面のタブレットが便利
一方で、画面サイズの制約から、大勢が参加するオンライン会議などでは見通しが悪くなる。そんなときは画面が大きなタブレットがあると便利だ。
最近のタブレットはiPadにせよ、Android端末にせよ、キーボードを装着できる機種が増えている。パソコンのキーボードとは若干配列や打ち心地が異なるが、会議中にチャットする程度なら問題なく使える。ペン入力に対応している場合は手書きのメモを参加者に見せることもできるだろう。
スマホ同様、カメラ機能も優秀なので、鮮明な画像を相手に送れるのは隠れた美点だ。バッテリー動作時間が長く、取り回しが楽なので、利用場所を選ばないのもよい。セルラーモデルなら、スマホ同様、外出先でも不自由なく使える。
加えて、iPadの場合は、メインで使用するパソコンのサブディスプレイとしても使える。相手がMacの場合は標準機能で、相手がWindowsパソコンの場合は有料のサードパーティ製アプリを使う。普段は電子書籍端末などとして使っているiPadが、いざというときにモバイルディスプレイ代わりにもなるのは実に頼もしい。



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