イライラ、孤独、落ち込み・・・どう向き合う?コロナ不安対処法
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新型コロナウイルスの影響で、外出自粛やテレワークなど大きな生活の変化が起き、不安を感じたり、仕事が手に着かなかったりという悩みを抱える人が増えている。気持ちが落ち込み何もできなくなってしまう前に、コロナ鬱の予兆をチェックして、悪化しないうちにセルフケアすることも大切だ。薬に頼らない心療内科・メンタルクリニック ベスリクリニックのCOO(最高執行責任者)であり、心療内科医・田中奏多さんに、コロナ鬱の予兆をチェックする方法や、症状別の対策について聞いた。
外出自粛による活動量の低下が招くコロナ鬱
新型コロナウイルスによる外出自粛制限が解除されことで日常に戻りたいが、戻れない状態が続いている。そんななか、「コロナ鬱」や「コロナ不調」という言葉が話題になっている。これまでとは違う働き方や在宅勤務を始めた人の中にも、心に不安を抱えている人は多い。「働く人の中には、コロナウイルスの感染自体が心配というよりも、仕事に集中できないという悩みや、職場に居場所がないような孤独感から来る不安を抱えている人が多いです。そういう方は、活動量が落ちて、体のリズムが乱れることによる心が不安定になる低活動性の鬱状態に陥っていると思います」と田中奏多さんは説明する。
心身の活動量の低下が招く気持ちの落ち込みは、心に働きかけるのではなく、体調や生活リズムにアプローチすることで対処できるという。「心と体は密接につながっていいます。コロナ疲れを感じている人は、体を動かしたり、生活習慣を変えたりすることで心の状態も改善できます」と田中さん。自分はどんな対処をしたらいいのかを知るために、まずは下記のストレスチェック表で確認してみよう。
(1)手足が冷たい
(2)頭が重い(すっきりしない)
(3)目がよく疲れる
(4)めまいを感じる
(5)肩がこりやすい
(6)背中や腰が痛い
(7)10分もかからず眠りに入る/寝付くのに1時間かかる
(8)朝すっきり起きられない
(9)仕事中眠気を感じることが多い
(10)メールやチャットを返すのが億劫になってきた
0-2個:ストレスをうまくコントロールしています
3-5個:ストレスがたまり、日常生活はできるものの不調を感じるようになっています
6-8個:心身に影響が出て、日常生活にも影響が出始めるかもしれません
9-10個:心療内科や精神科など専門の医療者に相談してみましょう
「ストレスチェック表の結果はあくまで目安ですが、ひとつでも当てはまる人は生活を見直してみることをおすすめします」と田中さん。ストレスフルな状態が続くと、鬱状態に陥ってしまうことも。まずは予兆に気づいて、早めに対処していくのおすすめ。次ページからストレスチェック表の項目別対処法をご紹介!また、食事、運動、睡眠、生活全般についても気を付けるべきポイントを解説。チェックしてみよう。