私を飛躍させた自己投資
大学卒業後、外資系航空会社のキャビンアテンダント(以下、CA)としてキャリアを積んできた三橋由美さん(40歳)。彼女は2019年に、スクールの受講費や機材、ソフトウエアの購入費など合わせて約100万円の自己投資をして、ウェブデザインの勉強を開始。現在はCAとして働きながら、ウェブデザイナーとしてホームページ制作などの仕事も請け負っています。「20代前半は趣味のように資格を取得していたものの、仕事にはつながらなかった」という三橋さんに、仕事につながる自己投資のポイントや、自己投資をキャリアに生かす秘訣を聞きました。
20代前半は趣味のような感覚で資格を取得
新卒で外資系航空会社のCAとなった三橋由美さんが、自己投資を始めたのは20代前半の頃。
「CAは飛行機に乗っているとき以外は、わりと自由な時間が多いんです。行きのフライトを終えて現地のホテルに宿泊しているときは自由に過ごせるので、その時間を利用して好きなことに関連する資格を取ってみようと思って。日本と海外を行き来する生活で、友人と時間を合わせて遊ぶことも難しかったので、20代前半は趣味のような感覚で資格取得の勉強をしていました」
「自分の好きなことを学んでみよう!」という知的好奇心から、カラーコーディネーターや建築模型士などの資格を取得した三橋さん。「ただ、『絶対にこの資格を生かして仕事にする!』といった目的意識があったわけではないので、これらの資格を仕事に生かすチャンスは巡ってきませんでした」
20代後半になると、「仕事につながるかも」という思いからファイナンシャルプランナー(以下、FP)3級の資格取得を目指すことに。しかし、試験には合格したものの、仕事につなげることは断念したといいます。
FPとして活躍することを諦めた一方で、第2子の育児休業中に始めたウェブデザインの勉強は、仕事につなげることができた三橋さん。その違いは、一体何だったのでしょうか?