キャリアと結婚の両立 成功と失敗の分かれ道
家事や育児と仕事を両立する以前の問題として、仲むつまじく、幸せな夫婦・家族でいるにはどうしたらいいのだろう。仲良し夫婦としてTwitterやメディアで注目される赤井英和さん・佳子さんに、家事や育児の分担のコツや、相手の許せないところにどう折り合いをつけているか、お互いの家族との付き合い方の秘訣、育児で気を付けていることなど、ありとあらゆる質問に答えてもらった。
赤井英和さんといえば、「浪速のロッキー」の異名を取るボクサーで、今は俳優として活躍中。どんなこわもてかと思いきや、佳子さんがほぼ毎日写真や文章をアップする、Twitterの「赤井英和の嫁」アカウントからは、英和さんのほのぼのとした人柄が伝わってくる。Twitterを始めたのは2020年6月。その後、あっという間にフォロワーが40万人以上になり、その数は今も増え続けている。
「Twitterを始めたばかりの頃、毎年決まって近所に飛んでくる鳥の鳴き声の動画を撮影して投稿しつつ、『これは何という鳥の鳴き声?』と聞いてみたら、すぐに返事がもらえて、『Twitterって面白い!』と感動したんです。でも、子どもたちから『お隣の家が映っている動画や写真をツイートしてはだめだよ』と言われて。だったら、かずくん(英和さん)の写真であれば問題ないのかな、と」(佳子さん)
英和さんに「Twitterでここまで自分の素顔を投稿されることについて、どう思いますか?」と聞くと、「僕、Twitterの見方が分からなくて、一度も自分で見たことがありません。先日も、パチンコ屋さんで隣に座ったおばちゃんから『見てますよ』と言われて、『え、何を?』と。普段の姿を投稿されてるだけやから、全然気にしてません」と平然としたものだ。
とにかく2人は仲がいい。撮影のために隣に座ってほしいと伝えると、こちらが頼まなくてもお互いの体がぴったりくっつくほど近くに座る。夫婦でもなかなかこうはいかないことが多い。「もう少し近くに」と何度も頼まなければここまで接近はしない。
「なぜそんなに仲がいいんですか?」と聞くと、英和さんが口を開いた。「佳子ちゃんは私の事務所、赤井組の社長やから。小遣い制で毎月、決められた小遣いを佳子ちゃんからもろてるし、頭が上がりません」。佳子さんはにこにこ笑って聞いている。