4月に発令された緊急事態宣言をへて、解除後もコロナ禍の影響が続いています。専門家とともに働き方の変化に伴う課題とその対策、新たな働き方の可能性を探ります。
withコロナ時代の「新しい働き方」
withコロナ時代の「新しい働き方」
コロナ禍に直面し、複数の収入源を持ちたいという思いや、1つの会社に依存することへの危機感が高まり、副業に興味を持つ人が増えている。副業を始めようと思ったとき、どのような基準で副業を選び、何に注意すればいいのだろうか。日本副業協会の理事・萩原牧子さんと、業務委託での副業紹介サービス「ニコシゴト ブライダル」を運営する今西敦子さんに、副業選びのポイントや副業を軌道に乗せるコツを聞いた。
コロナ禍によってさらに広がる副業の動き
近年、働き方改革の一環として政府からも推奨されている副業。ベンチャー企業や中小企業だけでなく、一部の大手企業でも解禁されるなど、副業を推進する動きは活性化している。
リクルートワークス研究所が約5万人を対象として行った「全国就業実態パネル調査」によると、2019年の1年間で副業をしたのは、就業者の10人に1人。今年に入ってからはコロナ禍の影響もあり、副業を始めた人や、これから始めたいという人はさらに増えているだろう。
しかし、いざ副業を始めようと思ったときに悩むのは、「どんな副業を始めればいいのか」という点。日本副業協会の理事を務める萩原さんは、「まずは副業をする『目的』から整理してほしい」と語る。萩原さんによると、副業の目的は主に3つに分かれるという。