なりたい?なりたくない?はじめてのリーダー
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リクルートホールディングスの執行役員兼リクルート執行役員として多くの従業員を率いる柏村美生さん。20代からリーダーとして頭角を現し、6年間の中国赴任ではゼロから事業を立ち上げた。サイバーエージェントの専務執行役員の石田裕子さんは新卒入社後2年間で13回社内表彰を受け、27歳で女性初の営業局長、30代では子会社の社長を2社経験、そして女性で初めての同社専務執行役員に就任。トップを走り続けている女性リーダー2人に「将来リーダーになりたくない」と話す編集部員Yがリーダーになることへの質問をぶつけてみました。

編集部Y(以下、――) 前編では2人にリーダーになってよかったことを教えてもらいました。リーダーになることへの不安のひとつが、家庭との両立です。
仕事と家庭両立できるの?
石田裕子さん(以下、石田) 100%どちらも完璧になんて、どんな人でも多分無理ですね(笑)。自分が楽しめるやり方をそれぞれが見つけていけばいいと思いますよ。若手社員から受ける相談のひとつに、まだ自分の身におこっていない将来のことまで心配して、「○○だったら、どうしよう」と悩んでいる場合があります。おこったその時に考えればいい。行き当たりばったりでもいいのではと思っています。
柏村美生さん(以下、柏村) 家庭との両立をできるのか悩んでいても、その前に彼氏を見つけないといけない、なんていうケースもありますよね(笑)。まだ見ぬ未来に不安を持ちすぎなこともあります。モヤモヤしすぎる必要は無いんですよ。
石田 早い段階から不安を感じて、自分で仕事をセーブしてしまったり、役割を変えたりと可能性を狭めてしまうのはもったいないですよね。
柏村 一方で、私がメンバーによく言っているのが「物理的なことへのイメージは大事」ということです。例えば、35歳までに子どもを産みたいなら、逆算して妊活をこの時期から始めるといったこと。実は私、妊活をスタートしたのが38歳で、出遅れてしまって、うまくいかなかったんです。「本当に不安に思っていること」と「なんとなく不安に思っていること」は整理して、切り分けるといいと思います。
女性はいくら仕事も家庭もと思っても、本当に選ばなくてはいけないときはみんな選べると思っています。これは私が中国に赴任していたときの話なんですけれど。
ーー次のページからは二人に失敗経験から学んだこと、落ち込んだときの立ち直り方、上司と部下の板挟み対処法について教えてもらいます。