テレワーク時代の人間関係を制する!
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6若手社員のコミュニケーションの悩み&すぐできる解決法
オンラインでのミーティングや商談はこれまでの対面のケースとは違ったスキルが求められています。具体的なノウハウについて、元アナウンサーで、話し方の専門家である野村絵理奈さんに教えてもらいました。しっかりマスターすれば、オンラインでのコミュニケーションが一気にスムーズに進むはずです!
3つのオンラインの特性を知っておこう
新型コロナウイルスによる影響で、「現在もリモートワークを続けている」「取引先がリモートワークをしているため、オンラインでのミーティングや商談の機会が増えている」など、これまでのような「対面」でのコミュニケーションが難しくなっています。
対面でのコミュニケーションが上手な人は、オンラインでも上手なはず……。けれど実際は、オンラインではミーティングの内容がまとまらない、商談がなかなか決まらない、なんて人もいるのではないでしょうか。
今回は、新たなる「オンラインでのコミュニケーションの方法」を、話し方のプロであるKEE'S代表でエグゼクティブスピーチトレーナーの野村絵理奈さんに聞きました。
「対面とオンラインでのコミュニケーションの取り方は違うもの。まずは『オンラインの特性』を知っておきましょう」と野村さん。オンラインの特性とは、次の3つ。
1.視覚的な情報が限定される
対面で会っているときは、その人の着ている服や持ち物などさまざまな情報が目に入ってきます。しかしオンラインで得られる情報は画面だけ。そのため「小さな動き(眉、視線、シワ)」が伝わらず、対面の時よりも「相手が何を考えているか?」が分かりにくくなります。
2.物理的な距離があり、相手の気持ちにも距離ができやすい
オンラインは物理的な距離があるので、相手との気持ちの距離も詰めにくくなります。「これを心理学では『ボッサードの法則』といいます。遠距離恋愛の例でよく語られるのですが、物理的な距離が近いほど心理的な距離は近づき、距離が遠くなると心の距離も離れていく。遠距離恋愛が難しいといわれるのも、そのためです」
3.集中力が維持しづらい
音声のかぶりを避けるために、どちらかが一方的にしゃべるオンラインでは、話すほうも聞くほうも疲れます。「オンラインのミーティングや会議はできるだけ要点をまとめておき、短時間で済ませましょう」
対面とオンラインでのコミュニケーションの取り方にはギャップがあり、このギャップを埋めていくことが重要です。次のページからは、「オンライン上でコミュニケーション力を向上させるために知っておきたいスキル」や、「シチュエーションごとのコミュニケーションの取り方」の詳細をご覧になれます。