キャリアを強くする あの人の、パートナーシップ
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気鋭のリーダーたちは、どのようにパートナーを見つけ出し、オリジナルのパートナーシップを築いているのでしょうか。今回話を聞いたのは、元・大阪府四條畷市副市長の林有理さん。2017年、0歳だった長女と2人で大阪へ単身赴任した、林さんのパートナーシップを伺いました。

夫の仕事に「憧れ」と「尊敬」
夫と知り合ったのは、今から10年ほど前。私は当時、リクルートで「スーモマガジン」の編集長をしていました。
世間では、まだ「リノベーション(既存の建物に対し、新たな機能や価値を付け加える改装工事)」といった言葉が浸透していなかった頃です。「一戸建てに家族4人で暮らし、駐車スペースがあり、庭でペットを飼う」ことをイメージした、オーソドックスな物件を多く取り扱っていました。けれど、編集長をしていながらも「もっと他にも自由な住まいのあり方があるのではないか」との思いがありました。
そんなとき、夫が代表を務める不動産会社の方たちと、仕事を通じて知り合います。その企業は、古いビルや物件の価値を再発見したり、もう一度生まれ変わらせて市場価値を高めたりと、私が思い描いていた「自由な住まい」をすでに手掛けていました。賃貸住宅に、アンティークやビンテージのデザイン性に優れたパーツなどを取り入れたり、アートを扱っていたり。これまでの不動産の枠にとらわれず、大きく仕事をしていた人たちでした。
「どうしたらこの人たちのようになれるのだろう」「どうしたら一緒にビジネスができるだろうか」。彼らの仕事に対する姿勢に感銘を受け、働くメンバーたちに憧れのような気持ちを持っていました。純粋に「リクルートでも何かできないか」と教えを請い、学ばせてもらいたかったんですね。
やがてそのメンバーの方たちと仲良くなり、食事をしているときに夫がやって来たことがあって。それがプライベートで夫と会った、最初の瞬間だったと記憶しています。
林有理さんの「パートナーシップのルール」
0歳だった長女と2人で大阪へ単身赴任した、林さん。次のページでは、結婚後〜離れて暮らした中での「パートナーシップのルール」を聞きました。
さらに、「20代でしておいてよかったこと」も聞きました。そのうちの一つは、副市長時代に面接で質問していた項目でもあったそう。