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働き方を模索し続けた会社員時代
約18年間の会社員生活、結婚、出産を経て、38歳のときに日本唯一の家庭での性教育に特化したウェブサイト『命育(めいいく)』を立ち上げた宮原由紀さん。「性教育をポジティブな文化に!」をテーマに、サイトやコミュニティの運営、書籍執筆、園・学校との連携、企業とのコラボレーションなど幅広く活動中だ。
「数年前まで性教育はタブー視されがちでした。しかし、家庭内における子どもの性教育に悩みを抱える保護者は少なくありません。専門家の監修の下で信頼できる性教育の情報を届ける『命育』は、スタート以来、多くの方に注目いただいています」
これまでにないテーマとコンテンツで社会に新たな分野を切り開いた宮原さんは、『命育』を立ち上げるまで会社員としてキャリアと育児の両立に悩んだそうだ。
宮原さんは地元、関西の大学を卒業後、新卒でリクルートに入社。関西支社で広告営業を約4年間務めた。退職後上京し、大手エンターテインメント会社に転職。新規事業開発チームでオウンドメディアの事業開発、広報職に携わった後、外資大手のアマゾンジャパン(以下、アマゾン)に転職した。常に第一線で働き、その間に結婚、3人の子どもを授かった。
「2回転職しましたが、どの会社でも仕事は楽しかった。リクルートでは営業職を通じてビジネススキルの基礎やマネジメント能力を、エンターテインメント企業では、0から事業を形にするノウハウやコミュニケーション能力を磨けたと思います。アマゾンでは、外資系企業らしい完全実力主義の中で働く良さと厳しさを知りました。でも、今振り返ると、この2回の転職の根本にあったのは、『ライフイベントに合った働き方をしたかったから』なんです」
転職や起業のきっかけは、「すべてキャリアと育児のバランスを模索した結果」と話す宮原さんはどうやって現在のステージへたどり着いたのだろうか。