頭打ちキャリアを救う 本気の学び直し
「これからは、学んでいる人とそうでない人の間に大きな差が出てくる」と話すのは、スタディサプリ教育AI研究所所長、東京学芸大学大学院教育学研究科准教授の小宮山利恵子さん。社会人にとっても学びが必要な理由や学びで得られることの他、社会人が続けるべきだという「2つの学び」について聞きました。

今、学び直しが必要な理由
「これから、学び続けている人とそうでない人との間に大きな差がついてくるでしょう」と話すのは、スタディサプリ教育AI研究所所長、東京学芸大学大学院教育学研究科准教授の小宮山利恵子さんだ。
小宮山さんによると、2020年に起こったコロナ禍を機に、オンライン講座などで学ぶ人が増え、現在も継続している人が多いという。特に社会人の多くが取り組んでいるのは英語学習で、基本から学び直す人もいれば、既に堪能な人もブラッシュアップを続けているそうだ。
「他にもビジネススキル全般やアントレプレナー(起業)養成講座なども人気があるようです。テクノロジーの目覚ましい発展により、社会の変化が早くなっていますし、特に終身雇用制度が崩れつつある日本でも、プロジェクト型の仕事が増えています。大学などで学んだことは年齢を重ねるにつれどんどん古くなるものも多く、通用しなくなっていく。キャリアアップを目指す人は、常に最新の知識をアップデートしておかないと、時代と社会に置いていかれる可能性があるのです」
こうした社会の変化を学びの「前提」とした上で、小宮山さんは「学ぶことによって、知識だけではなく、コミュニケーション能力もアップする」と話す。