頭打ちキャリアを救う 本気の学び直し
EXILEのパフォーマー、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのリーダー兼パフォーマー、俳優として活躍中の小林直己さん。「人生は大きなことも小さなことも毎日が選択と奇跡の連続」と話します。EXILE、三代目 J SOUL BROTHERSのメンバーとして、「小林直己」個人として活動する中で揺れ動いた心の内を聞きました。
ここ数年、スランプに陥っていた
人気アーティストグループ「EXILE」のメンバー、「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」(以下、三代目 J SOUL BROTHERS)のリーダーとしての役割を全うしながら、俳優としても精力的に活動を続ける小林直己さん(以下、直己さん)。「常に自分とメンバー、エンターテインメント業界という3つのフィールドを意識して活動してきました」と静かな口調で話す。
「僕はずっと、『EXILEの精神を体現し、グループに貢献する』と意識して活動に取り組んできました。エンターテインメントは形のないものであり、正解がありません。どうしたら自分の経験やキャラクターを強みとできるか、自分なりのダンスでどうEXILEの精神を表現できるかを考えながらパフォーマンスしてきました。
でも、ここ数年、自分の中にずっともやもやした感情があって。気持ち的にすっきりせず、自分がスランプに陥っていることすら見えていませんでした。そこからなかなか脱却できずに悩んでいた最中に、コロナ禍になりました」
EXILE、三代目 J SOUL BROTHERSに加入以来、1年のほとんどをライブやその準備を中心に全力投球してきた直己さんにとって、2020年のコロナ禍は大きなショックを受けた年になった。
「2020年は、三代目 J SOUL BROTHERSが10周年を迎えた節目の年。しかし、コロナ禍によって、予定していたドームツアーなどは、残念ながらすべて中止に。グループと自分の活動の要であったライブという前提が崩れ、当たり前の日々がなくなってしまった。今まで正しいと思って頑張ってきたことが、ひっくり返ってしまったのではないかという感覚に襲われました。
日本でも海外でも多くの人が苦しむ中、それでも自分が今生きていることに感謝しました。でも、表現する場を失った僕は、何をすればいいのかが分からなくなり、自分の存在意義について深く悩みました」