年収大幅アップはこうして勝ち取る 転職エージェントの使い倒し方
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特集第1回(転職エージェント徹底比較 年収アップに向けて使い倒せ)では、転職エージェントを利用することのメリットを紹介すると同時に、エージェントに振り回されないために担当者の質を見極めることの大切さを説明しました。そのためにも、まずは自分がなぜ転職したいと思っているのか、自分の強みやPRすべきポイントはどこにあるのか、「自分を知る」ことが転職活動の第一歩となってきます。
自分のマーケットバリューを知る
デビュー作『転職の思考法』(ダイヤモンド社)がベストセラーとなったワンキャリア最高戦略責任者の北野唯我さんは、「まずは自分のマーケットバリューを測りましょう」と話します。
「マーケットバリューとは、世の中から見た自分の価値のこと。特に30代は、専門性と経験の有無が重要になってきます。また、自分のいる業界が縮小している産業か、それとも伸びている産業かもポイント。伸びている業界で働いていれば、それによってバリューは高まります」
北野さんによれば、マーケットバリューは技術資産、人的資産、業界の生産性の3つによって決まるそうです。「技術資産」とは専門性や経験のことで、他の会社でも通用する価値ある技術のこと。「人的資産」はいわゆる人脈です。「業界の生産性」は、その業界にいる人間が1人当たりで平均どれほどの価値を生み出しているか。1人当たりの粗利のことで、かみ砕いて言えばもうかっている業界かどうかということです。
「この3つの中で、マーケットバリューに最も影響を与えるのが業界の生産性です。いくら技術資産や人的資産が高くても、その業界が完全な斜陽産業だったら稼ぐことは難しい。逆に、たいしたスキルや人脈がなくても、業界全体がうなぎ登りでもうかっていたら、何もしなくても給料は上がっていきます。局所的なバブルが起きているようなものです。ですから、転職するときは業界を見る目が絶対に必要。少なくとも、今後伸びていく余地があるところに行かないと、キャリアを成功に導くことは極めて難しくなるでしょう」