2018年度の文化庁調査によると全国16歳以上男女のうち「1カ月に1冊も本を読まない」人は47.3%。一方で「もっと読書したい」と思う人は60.4%も! ビジネスパーソン、政治家など、旬な人から「人生を変えた1冊」を教えてもらいます。
2019年の締めくくりに 『人生を変える1冊』
2019年の締めくくりに 『人生を変える1冊』
年末年始に読んでおきたい「お薦めの本」を紹介する特集。第1回は、ディスカヴァー・トゥエンティワンを設立し、取締役社長として、書店との直取引で業界随一の出版社に育て上げた干場弓子さん。「本の目利き」である干場さんが選んだ「人生を変えた1冊」とは?
中学生時代に出合った文学作品
「人生を変えた1冊は何ですか?」と尋ねると、ディスカヴァー・トゥエンティワン社長の干場弓子さんはクスッと笑って話し出しました。
「そうね、あれは中学校の頃だったかな。河出書房の『世界文学全集』に全3冊であった『風と共に去りぬ』。緑色のカバーに、クラーク・ゲーブル(レット・バトラー役)とヴィヴィアン・リー(スカーレット・オハラ役)の絵が描いてある帯がかかっていてね。自分で買って夢中になって読みました」
後になって本作の映画も見た干場さんが、この作品から学んだことは何だったのでしょう。