取材現場で見せてくれたホンモノの神対応
小西さんのインタビューを控え、本番中の番組収録を見学させてもらっていた取材チーム。和やかな雰囲気の中、順調に収録が進む途中で、あろうことか、取材チームの一人、Aのスマホのアラームがけたたましく鳴ってしまったのである。
無音にしたはずが……。慌てて音を切った後、顔面蒼白でスタジオの隅で小さくなるA。テレビの生放送中に音を鳴らしてはいけないことは常識だ。Aはただただ猛省の念で生きた心地がしなかったという。
収録を終えた小西さんを出口で迎え、Aがすかさず頭を下げようとした瞬間、なんと小西さんのほうから切り出してきたのだ。
「あ、さっきスマホの音、鳴ったでしょう？ 大丈夫ですよ。オンエアには全く影響ありませんでしたからね！」と太陽のような笑顔で。
さらに一言。
「藤井キャスターからもそう伝えてくれって言われましたから、本当に気にしないでくださいね」
これ以上ない失態にどう謝っていいか分からない当人に、まず「問題ない」と伝えて安心させる優しさ。そしてそれが自己判断ではなく、その場を仕切るメインキャスターを含めた番組チームの総意であることまで、たった10秒ほどで伝えてくれたのだ。
これが、ホンモノの「ほんわかコミュニケーション」だ
その場にいる誰もが、小西さんのファンになってしまったことは言うまでもない。
明日の続編では、小西さん直伝の「話が続かない相手との会話術」などを紹介する。
文／宮本恵理子 写真／稲垣純也
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