(2)楽な仕事からこなして、達成感を得る
仕事が山のように積み重なって、「どこから手をつければいいの?」とパニックになったことはありませんか?
「もう投げ出したい!」と思ってしまうようなときは、とにかく楽な仕事を探してみてください。周囲の力を借りれば処理できる仕事、少しの時間で片付く仕事……などがあるはずです。
あるいは、自分の得意な仕事、好きな仕事でも構いません。優先順位は考えず、気分の乗る仕事をこなすのです。
小さな仕事でも、数をこなしているうちに達成感や充実感を得られます。その繰り返しで気分が上昇すれば、もっと難しいことに挑戦する向上心や、つらい仕事を乗り越える気力が湧いてくるものです。
(3)失敗しても構わず前に進もう!
例えば「この仕事、自由にやってみろ」と言われたら、どうしますか?
自由にやっていいと言われているのに、これまでの慣習に沿って、他の仕事と似たような方法を選んでしまうのではないでしょうか。
このような、ミスや失敗を恐れて保守的な考え方をする人が増え、積極的に何でもやってみる人が、どんどん少なくなっているように感じます。悪いことではありませんが、「仕事はきっちり丁寧にこなそう」という思いが強い人は、消極的になって、仕事への態度が萎縮してしまうこともあるようです。
しかし、失敗したからといって死ぬことはありません。もっと楽に、ポジティブに考えていいのです。
最近の若い人は、何十年も先の老後のために貯金している人が増えているといいます。数十年前の20代は、連日のようにお酒を飲んだり車を買ったり、海外旅行に行ったり……と、経験や自己投資のために出費する人のほうが多かったように思います。
時代が変わるとお金の使い方が変化するのも当然ですが、特に若いうちは自己投資期間と考え、お金の使い方の視野を広げてみてはいかがでしょうか。
将来がどうなるか分からない時代だから慎重になる人が増えているのでしょうが、どうなるか分からないからこそ、いろいろな人と出会い、いろいろな経験をして、将来の選択肢を広げることに価値があると思うのです。
第2回 時短につながる業務スピードアップの秘策
第3回 息切れせずにやる気が続くテクニック(この記事)
第4回 段取り&時短上手に必要な「逆転発想」とは
第5回 仕事がもっと早くなる三種の神器、どう使う?
文/吉山勇樹 マンガ/東里桐子
ハイブリッドコンサルティング代表取締役CEO。複数の企業の経営に携わる傍ら、著者としては、「残業ゼロ! 仕事が3倍速くなるダンドリ仕事術」(明日香出版社)をはじめ数々のベストセラーをリリース。仏・シャンパーニュ騎士団オフィシエ、複数のNPOの理事や音楽活動、父親としての顔を持ちながら、自らがダンドリ仕事術を実践し、人の3倍以上の生産性を上げる日々を送る。公式ツイッター:Yuuki_yoshiyama
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