きちんと届けるために声を大きくしているだけ
好きなことを言いまくって100人中90人から嫌われたとしても、その90人を気にして声のボリュームを下げちゃったら、好きになってくれた人の10人のうち1人にしか響かなくなってしまう。確実に10人に響けば、その10人がもっと支持してくれて周りの人も巻き込んでくれるかもしれない。「嫌われ度」の比率が高ければ高いほど声は大きくしたほうがいい、というのが僕の持論です。
声が大きいほど届くパイは拡大していくし、10人が100人、1万人と広がって100万人になったとしたら、もう一生困らないですよね。自分を応援してくれる人が100万人いれば何も怖くない。一生食っていける。僕はそっちを目指していきたい。
ということで、僕自身としては決して意図的に炎上させようとしているのではなく、きちんと届けるために声を大きくしているだけ。きちんと届けたいから「お金の奴隷解放宣言」とか、響きやすいキャッチも考えるんです。
あ、「えんとつ町のプペル」の全ページ無料公開についてはだいぶ燃えましたね。「クリエーターの作品を無料で見せて西野だけ稼ぐなんて搾取だ!」みたいな。でも、僕はきちんと考えた上でやったことだし、結果としても完全に正解だったと思っています。
本気で批判している人はバカ。「バカ」と言いたくなるくらい、僕はその人が心配になる。あまりちゃんと言ってこなかったことも含めて、次回また少し話したいと思います。
聞き手・文/宮本恵理子 写真/洞澤佐智子
連載「西野亮廣の これからの話をしよう」の全記事は、日経ウーマンオンライン編集部が編集方針を決定した上でインタビューをもとに書き起こし、西野さんに内容をご確認いただいて公開しております
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