<正しい歩きグセが身につく「トゥーアップレッスン」>
準備
その場で足踏み
靴を履き、姿勢を正して立つ。胸を張り、目線をまっすぐ正面に向けた状態で、その場で足踏み。
ステップ1
つま先をまっすぐ上げる練習
姿勢を崩さずに、ゆっくり歩き出すように右足を前に出す。このとき、つま先を上げてかかとに体重を乗せる。まずはその場で、この練習を左右2~3回ずつ行います。つま先は、天井に向けるようにまっすぐ上げるのがポイント。ヒールの太さ・高さによっては難しく感じるかもしれませんが、まずはつま先を上げる意識を持つことが大切です。アキレス腱が伸び、足首の前側が縮むのを感じて。
ステップ2
「かかとで着地」を意識してゆっくり歩く
ステップ1(つま先を上げて、かかとで着地)を意識しながら、ゆっくり歩きます。着地のときに、いきなりベタッと足裏の全面をつけてしまわないように注意。体重がかかとに乗るよう意識して。
ステップ3
ワン・ツーのリズムでウオーキング
1でつま先を上げる、2でかかとに体重を乗せて着地。これを「ワン・ツー、ワン・ツー」とリズムを取りながら、徐々に普段の歩幅とスピードに慣らしていきます。
「これがトゥーアップ=つま先を高く上げてかかとから着地するレッスンです。街中にはべた足でひざを曲げたまま歩く女性が目立ちますが、トゥーアップの練習をすることで、かかとからつま先へと体重を送り出して、ひざも美しく伸びた、エレガントで疲れにくいウオーキングスタイルが磨かれます」
実際にトゥーアップレッスンをやってみた後に普段の靴で歩いてみると、視線が一段高くなったような気分に! スッスッとスムーズに足を運べる感覚があります。
「正しい歩行ができると腰がしっかりと立って、背筋も伸びるんです。姿勢がよくなると体の重心も整うので、ますます美しいウオーキングスタイルに近づくんですよ」
いつでもどこでもすぐにできるトゥーアップレッスン、足のトラブル予防と見た目の美しさアップのために試してみては?
次回は、自宅で簡単にできる足のセルフケアをご紹介します!
文/宮本恵理子
この人に聞きました

フットケアコンフォートセンター ペドーシスト(足矯正技師)
1992年、日本初のペドーシストによるサロン「フットケアコンフォートセンター」を開設。これまで足を見てきた人は6万人以上。サロンでは、個人の足の状態や悩みに合わせたオーダーメイドの矯正中敷きを作れる。より手軽に装着できるパンプス用インソール「ウォーキングバランス」(1足分・税抜き2500円/コロンブスとの共同開発)がデパートや東急ハンズなどでも販売中。