「見える化しづらい日々の頑張りを評価できるのがうれしい」

日々の業務のほかにこうした任務があるのは、正直大変ではないですか?
「事業部クエストは仕事の目標を達成するために必要な内容なので、すごく勉強になっています。ファミリーで挑戦するクエストは、今まで仕事をする機会のなかった人たちと交流ができて楽しいですね。ファミリーごとに個性があるので、このメンバーだったらこっちのクエストの方が挑戦しやすいよね、このクエストは『B家』が獲りそうだね、と盛り上がります」

「クエストの達成」というゴールを共有していると、お互いの強みや個性を引き出そうとして、社内の理解が深まるのでしょうね。ヘルスケア事業部にいたころ、マネージメント職だった木村さんは、クエストを出す側のマネジャーだそうですが、実施してみていかがですか?
「みんなが楽しみながら仕事に取りかかれるのがいいな、と思いました。社内にはさまざまな事業部があるので、事業部ごとに評価のポイントは違うんです。たとえば、私の部署は運用が主な仕事だったので、どれだけミスをしないかが重要でした。でも、たとえミスが0件でも、会社としてそれを評価できる体制がありませんでした。クエスト制度ができたことで、事業部に裁量権が与えられて、頑張っているメンバーを評価できるようになった。これはすごくうれしいです」
こうした仕組みが評価され、クエスト制度はリクルートキャリアが主催する「グッド・アクション」において、2015年度「現場活性化部門」を受賞しました。何と、「グッド・アクション」の受賞もクエストだったのだとか…。皆さんの任務遂行率には感服です。
次回は、このクエスト制度が生まれた背景について、探っていきます。
文/大吉紗央里
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