自分が組むべき相手が分かる瞬間
さまざまなトラブルの経験を積み重ねて、私が学んだことがあります。「ピンチはチャンス」とは世の中でよく言われる言葉ですが、これには三つの意味があるということです。
「ピンチはチャンス」の三つの意味
[1]本当の仲間を見極めるチャンス
[2]自分が最高のエネルギーを出せるチャンス
[3]自分が本当にやりたかったことは何か、棚卸をするチャンス
チーム作りと深く関わるのは、三つのうちの[1]です。社内外の人をメンバーに加え、自分のチーム作りをすることを提案してきましたが、ピンチのときこそ、誰が本当のメンバーなのか、誰がいざというとき自分をサポートしてくれる存在かがよく分かります。それはまるで、自分の組むべき人にパッと光があたる瞬間であるように私には思えます。その人とともにピンチを乗り越えることで、つながりがそれだけ深まる場合も多く、本当の仲間作りに役立つ素晴らしいチャンスです。
そういう仲間たちのサポートがあってこそ、自分も底力を発揮してピンチを切り抜けられます。また、そのことを通して、自分が今本当にやりたかったことと向き合っているのかを、自分に対して突きつけることにもなるのです。そう考えると[2]と[3]も、チーム作りとは決して無関係ではありません。
チーム作りについてあなたに考えていただく上で、人の大切さ、つながりの大切さをお話ししておきたかったのです。ただ人を巻き込んでチームを作るというのではなく、本当に自分の味方になってくれる人、自分が組むべき人を見極めながらチームを作っていくということが、どれだけあなた自身の力を発揮させてくれるのかを、ぜひ認識しておいてほしいと思います。
本連載の記事「『なぜその会社にいるの?』の質問に答えられますか」でも書きましたが、「会社はチーム戦の場」です。チームであることを前提とする場所ですから、本来は仲間を作りやすい場所のはずです。仲間は必ずしも友達である必要はありません。同じ方向を見て、同じ成果を得られれば、それは仲間です。
「会社を辞めないという選択」を選ぼうとしているあなたであれば、今の場所で共感できる仲間を増やし、新たなものを創造していくことの重要性を分かっていただけたはずです。
<次回に続きます>
文/成田真理 写真/PIXTA
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