竜馬が「男」の理想なら、「女」の理想は?
いつかこれに対抗する物語が出てくる。
私はそう思っていました。「竜馬」が男の理想なら女の理想は何か。そのひとつが、現在NHKで放映されている朝のテレビ小説「あさが来た」だと思うのです。
主人公・あさ(広岡浅子)には、仕事上で理想とする男性・五代友厚がいます。さらに彼女の生活と精神面を全面的にサポートしてくれる夫・白岡新次郎がいます。
さらに彼女の才能を見抜き、引き上げてくれた義父の白岡正吉がいる上に、実家は京都の豪商ときている。
竜馬が、女フォーメーションを固めて危機を乗り切ったように、あさは理想の男性陣で周囲を固めて新しい時代を切り拓きます。
私は、この今井あさが作ったネットワーク作りこそ、理不尽な男性社会を乗り切る戦い方だと思っています。
しまった。こう書いてくると「竜馬がゆく」よりも今井あさこと広岡浅子の物語が読みたくなりますよね。ならばこの本「小説土佐堀川 広岡浅子の生涯」(古川智映子著 潮文庫)をどうぞ。
日本を洗濯することはともかく、あなたの生活に新しい朝がやってくる感覚を味わえます。
文/ひきたよしあき 写真/PIXTA
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