本サイトでも人気だった連載「深澤真紀の女オンチ人生」を発展させ、女オンチに「男オンチ、社会オンチ」までをテーマにした書籍が、来月刊行されることになりました。対談相手として加わったのは、若手の社会学者、古市憲寿さん。「女オンチ、男オンチ、恋愛オンチ、社会オンチ」について、語り合いました。
今回のテーマは「女性の魅力」です。
深澤:古市くんって、「男としてこうありたい」とか思ったことある?
古市:男としてこうありたいですか? 男としてこうありたい……はないかな。
別に「女になりたい」とか「女装したい」っていうのも全然ないんだけど、逆に「男としてこうありたい」っていうのもそういえば、全然ない。
深澤:私も別に男になりたいわけじゃない。でも「女としてこうありたい」っていうのもないだけで。だからお互い男オンチ、女オンチなんだと思う。
古市:たしかに「性別オンチ」っていうところでは同じかもしれないですね。あんまり「男とは」っていうことがわかんない。

深澤:そして、古市くんほどの男オンチは自分の周りにはいないでしょう?
古市:いないかな。みんなたしかになんだかんだ言って、男へのこだわりはあるかもしれない。ただ年配の人よりも若い人のほうが、男オンチなところがあるとは思う。
深澤:だから、女オンチの私としては中年男はいろいろめんどうくさいけど、男オンチの若者とは付き合うのがずっと楽です。
しかも古市くんは、自分の男オンチにも苦しんでないよね。
古市:深澤さんは自分の女オンチに苦しんだんですか?
深澤:苦しんでるよ!
女性の容姿や性格よりも大切なもの
深澤:ところで、古市くんは今までもいろいろな発言で、世の中を驚かせてきたわけですが(笑)
古市:そんなことないですよ!
深澤:週刊朝日の林真理子さんとの対談で、「結婚相手には高い収入というスペックを求める」って言ってたでしょう。
古市:収入以外も求めます。